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  1. 松浦市議会 2021-12-01
    令和3年12月定例会(第3号) 本文


    取得元: 松浦市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-10
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1        午前10時 開議 ◯ 議長(久枝邦彦君)  おはようございます。  出席議員は全員であります。  これより、議事日程第3号により本日の会議を開きます。  日程第1 市政一般質問 を行います。  それでは、質問順位に従い、4番・山崎議員の登壇を願います。  (山崎議員 一般質問席 登壇)(拍手) 2 ◯ 4番(山崎誠也君)  おはようございます。  山崎誠也です。よろしくお願いします。私は、今回ちょっとしませんでしたけども、昨日、3人の方が法知岳風力の件でいろいろ問題提起されていまして、この件はすごい今まででも長引いていますし、どちらに転んでも遺恨が残るような形になってきて、なかなか決断を下すのは難しいとは思うんですけど、これはなるべく早く解決というか、判断していただいて、これに関わられる住民の皆さんというのは本当に疲弊されて、時間長いことかかっていますので、それこそ市長のリーダーシップでなるべく早い判断、解決というのを期待するところであります。なかなか難しいですけども、よろしくお願いします。  それでは、通告に従いまして、質問いたします。  まず、1項目めなんですけども、御厨小・星鹿小の危険通学路対策についてなんですが、まず最初に、ちょっと順番的に御厨小・星鹿小となっているんですが、星鹿小のほうから。  星鹿小の通学路についてなんですけども、私が個人的にですけども、星鹿小学校の通学路の中でも特に危険だなと感じているところなんですが、ここは北久保地区、下田地区、牟田地区のちょうど相中ぐらいの交差点でして、三差路の交差点でカーブの途中に横断歩道があります。それも危険だと感じるんですけども、そこを過ぎたカーブが急カーブでとてつもなく危険に感じます。ちょっと写真が一応あるので、見えるかな。(写真を示す)こうやって、カメラには見えるかもしれないですね。ここは見通しも悪く、幅員も狭いです。のり面から泥が落ちてきていたりもするので、時によっては草もすごいことになっています。また、強風の後なんかは、上のほうから竹とか、あと、カズラなんかが落ちてきて、見通しが悪いカーブにもかかわらず、子どもたちは、ここの白線をはみ出して歩いていることが結構多々見られます。わざわざここにポールがしてあるんですけども、車道側を歩く子が多いです。私も見かければ、危ないから白線からはみ出さんよとか注意しますし、学校のほうも注意はしているみたいなんですけども、この白線を越えて、また、ポールを越えて車道側を歩く子がとても多いです。そりゃそうなんですけども、何でかというと、わざわざ草に当たりながら、大人もそうですけど、歩きたくない、まして雨なんか降れば足元がぬれるので、ぬれないように車道側を歩くというのをよく見かけます。  そういうことで、あそこを通学する子どもたちは、この白線をはみ出して、ポールをはみ出して車道側を歩く子がとても多いです。  あの場所をいつも車で通る地元の方でしたら、ここは子どもたちが通るので、危ないから減速していく人も、地元の人やったら減速していくんですけども、最近はコロナ禍のあおりというか、密を避けて、今は空前の釣りブームとなっています。平日にもかかわらず、釣りで朝早くからよそのナンバーが星鹿辺りをうろうろしているのをよく見かけます。  あそこは、地元の方々というのは本当に減速して、朝の時間帯とか子どもが下校する時間帯は減速していくんですけども、よその知らない人はぶっ飛ばして行かれる方も多いです。  ここは本当に大変危険な場所なので、どうにかできないかと思っていたんですけども、そこで質問なんですが、これまでにこの地域とか、PTAなどから、ここをどうにかしてほしいという要望などは、これまであっていませんでしょうか。そしてまた、その要望等があれば、どのような対策が取られてきておられますでしょうか、お願いします。 3 ◯ 建設課長中村桂一郎君)
     おはようございます。  まず、要望に関してお答えをいたします。  今、議員が質問されております交差点につきましては、長崎県が管理をします一般県道星鹿港線と松浦市が管理する市道池田牟田線の交差点になろうかと思います。  この交差点における要望につきましては、星鹿地域自治会連合会より、平成24年度から平成27年度にかけて、一般県道星鹿港線における改良済地点──ここはエミネントスラックス星鹿工場入り口付近になるんですけども、この改良済みの地点から、今、御質問の交差点までの道路改良について要望がなされておりますので、継続して長崎県に対し要望を行っている状況でございます。 4 ◯ 4番(山崎誠也君)  そうですね。県道ということで、うちでは要望して、県のほうが改良してくれるしか、なかなか難しいのかなと感じました。  ところで、ここの通学路というのは、児童は何人ぐらい使っている感じなんでしょうか、登下校で。 5 ◯ 学校教育課長松本政美君)  お答えいたします。  まず、ここの通学路を使用している人数につきましては、牟田地区北久保地区川原辺田地区の小学生が30名おります。  なお、先ほど議員の御質問にありました、これまでの通学路の対策としまして、松浦市の通学路安全プログラムというものを設置しまして、学校、PTA、学校教育課建設課等市役所関係課、それから松浦警察署田平土木維持管理事務所など関係団体による合同点検を毎年実施しているところでございます。  道路管理者による安全対策が必要と判断される箇所については、ガードレールが設置されたり、路面塗装等安全対策が実施されている中で、議員が御指摘の交差点付近──牟田入り口付近になりますが、平成24年度に緊急合同点検を行って、その後、今年度10月1日にも通学路安全プログラム合同点検も実施をしております。  その中で、現状の確認、それから今後の安全対策についての協議、そして道路管理者である田平土木維持管理事務所へも歩道の現状把握と安全対策をお願いしているところでございます。  以上です。 6 ◯ 4番(山崎誠也君)  毎年、合同点検を行っているということで、最初が平成24年と10年以上昔になるんですね。十年一昔になるんでしょうけど、それでできたのがポール1本という、何かぶよんぶよんしとるようなポールが何本か立っていますけど、なかなか気休め程度のものなので、本当に見ていてスピード出される方も見るので、恐ろしいんですよね。子どもたちも本当に、星鹿小学校側は本当に歩道側を歩きなさいと指導してくれているんですけれども、毎回言えるわけではないし、そして今伺った、30名が通っていると、星鹿小学校は大体70名ぐらいやったと思うんですけど、半分近くがあそこを使っているということなので、決して少ない人数が使っているわけじゃないと思うんですけど。  ちなみに、すみません、合同点検なんですけども、それは通学中とかに点検しているわけじゃなくて、全然子どもたちがいない状態で点検ということですか。 7 ◯ 学校教育課長松本政美君)  議員がおっしゃられるとおりでございます。 8 ◯ 4番(山崎誠也君)  そこは、やっぱり通学中、下校中でも構わないですけど、見ていただけたら大分危険というのが分かるんじゃないかなと思います。  本当にあそこは、何度も言いますけど、あそこを通っている子どもたちを見るたびに、本当に白線をはみ出している子が多いので、特に高学年の子どもたちが多く感じるんですけども、本当に見れば注意するんですけども、なかなか毎日見るということには行きませんし、ガードレールが必要と思うんですけど、その合同点検の折にガードレールが要るんじゃないかとか、そういう立ち会った方々の意見とかというのは、そういうガードレール必要じゃないかというふうな意見とか出なかったでしょうか。 9 ◯ 学校教育課長松本政美君)  その時々の合同点検の会の詳細までは、ちょっとはっきりとは分かりませんが、結果として、今現在、議員御指摘の交差点箇所のカーブのところにつきましては、通学路の注意看板が設置されたり、それから車線分離標、いわゆるポストコーン道路管理者のほうで設置をされているという結果に至っているということでございます。  また、先ほど議員が話されたように、学校におきましても、児童生徒に対して登下校時の安全指導を繰り返し繰り返し行い、通学時の安全確保に努めているということで、プログラムの中での検討会議の詳細については、どういう話が出たかというところまでは、ちょっと詳細はつかめておりません。 10 ◯ 4番(山崎誠也君)  あそこも歩道の幅員が狭いので、なかなかガードレールを設置するとなると歩くところがなくなっちゃうので、なかなか難しいのかなと思うので、本当はできれば今後、県なんかにも積極的にお願いして、歩道の改良をしていただいて、幅員を広く安全な通学路にしていただきたいというお願いもあるんですけども、そういう今後の計画なんかを上げていただけないかなと思うんですけども、それについてどうでしょうか。 11 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  今年度実施されました合同点検において、改めて議員御指摘の交差点の危険性について指摘がありました。  今後、関係者によって、安全対策の検討が行われることとなっております。  その中で、道路管理者である長崎県に今後の方針を伺いました。  この交差点については、以前から御指摘があっている交差点であるため、これまでも見通しをよくする改良等について検討を行ってきたが、用地の問題等もあり、実現に至っていないとのことであり、引き続き実現できる安全対策について検討していきたいというふうな方針を伺っているところでございます。 12 ◯ 4番(山崎誠也君)  分かりました。10年以上問題になっていることなので、本当に見たら、ちょっとどきどきするので、ぜひよろしくお願いします。  次に、御厨の通学路なんですけども、本当に御厨の小学生が通学する中で大変危険に感じているところが、この大崎下の子どもたちが使っている通学路です。  国道204号なんですけども、(写真を示す)こちらですね。ここが竜尾川楽園のところの前の国道とクロスする交差点のところから見た204号なんですが、大崎下の子たちは、そこを真っすぐこうやって、ここは幅員が広くあるので、真っすぐまでは行けるんですけど、そこを上り上がったところから、そこで国道を横断歩道もないところを渡って、そこから幅員が狭いところを、ちょっと写真撮っているので、(写真を示す)幅員の狭いところを毎朝、子どもたちは歩いています。これはちょっと一緒に歩いたので、撮ったんですけれども、国道なので、交通量もかなり多いです。これを見てのとおり、トラックも子どもたちをよけて反対車線にはみ出しながら通ってくれている状態なので、非常に危ないです。車がクロスすると、なかなか危険だなと思うんですけども、そこを200メートルぐらい幅員の狭いところを歩いていっているんですけども、そして、ここは今、工事中とされているんですが、準備中なのかな。ここの工事の通学路のこれは、通学路の幅員の拡大工事という理解でよろしいでしょうか。概要等をお願いします。 13 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  現在行われております歩道整備は、道路管理者である長崎県において平成26年度に事業化されました。一般国道204号交通安全施設等整備工事でございます。  工事の概要としましては、既に整備工事が完了している工事起点より、大崎下地区公民館入り口交差点付近までの延長450メートル、歩道の幅員が1.5メートルでございます。隣接する松浦鉄道との協議を経て、平成29年度より工事に着手されておりますが、限られた予算の中で実施されており、現在までに80メートルの整備が完了しているところでございます。 14 ◯ 4番(山崎誠也君)  80メートル。そしたら、その大崎下の公民館のところから、大崎下の子たちは完成したら、そこの交差点、横断歩道で渡って、そこから歩道を歩くというような感じなんですね。 15 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  議員おっしゃるとおりで、整備が完了すれば、大崎下公民館の入り口のところにある信号機つき横断歩道を渡って、MR沿いに出来上がった歩道を歩いていけるという、最終計画ではそういう形になろうかと思います。 16 ◯ 4番(山崎誠也君)  ああ、なるほど、分かりました。でっかいツヅジが植わっていますもんね。あれをよければ歩道あるのになと思っていたので、もう計画されているんですね。ちなみに、めどというか、あと何年後とかというのは、全然分かんないですか。 17 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  先ほども申しましたとおり、かなり年間の工事量が少ない関係で、なかなか進んでいないというのが現状でございます。  今のところ、最終の出来上がる年度がどれぐらいかとか、ちょっとなかなか言えないような状態でございます。 18 ◯ 4番(山崎誠也君)  分かりました。少しずつ造っているということで。先ほどからもちょっと言っていますとおり、本当に国道沿いで車も交通量も多いです。横断歩道や信号もないところを今、子どもたちは、保護者が毎日見てくれているみたいですけど、そこを渡っている状態です。多分、雨とかが降れば、親も車で送ったりとかもするので、もしかしたら傘を差していっている子たちは、自分たちで歩いて渡っているのかもしれないですけども、今現在、ちょうど上り上がったところの渡っているところに、横断歩道や信号を設置していただけたらいいんじゃないかと思うんですけども、危ないので、それについてはどう考えでしょうか。 19 ◯ 学校教育課長松本政美君)  お答えします。  今年度、議員御指摘の通学路付近についても、安全プログラムによる合同点検を行っておりまして、その歩道整備の進捗状況の確認であるとか、今後の整備についての展望についての情報共有を行っているところでございます。  具体的には、仮に横断歩道を設置するならば、どの場所が適切か、警察署の見解を含めた対策についての関係者間での協議、そして道路管理者である田平土木維持管理事務所とも、そういった情報共有が行われているというところで、具体的にはどうするというところまでには至っておりません。  以上です。 20 ◯ 4番(山崎誠也君)  これも事業化してから、平成26年から10年以上たっていますし、これからも協議してという間も、子どもたちはそこを通学路として使うわけですので、それが信号とか横断歩道が無理なのであれば、ちょっと自分の考えなんですけども、旧大崎小学校区の子どもたちというのは、現在、バス通学御厨小学校に通っていると思うんですけども、この大崎下の子どもたちもこのバスに乗せられないものかなと、通学路ができるまでの間ですよ。できれば、多分、1年生の子が6年生になって卒業しているかもしれないですけども、安全対策として、その子たちをあそこの少し真っすぐした国道沿いの少し広いところがあるので、そこら辺りで集まってもらって、何かバスに乗せて通学できないかなと思うんですけども、そういうことは、できる間だけでもしていただけないでしょうか。 21 ◯ 学校教育課長松本政美君)  まず、議員御指摘の大崎下付近通学状況の危険性、その回避ということで、どういった方策があるのかと。その一つに、スクールバスの利用ということでの御質問であったかと思いますが、まず、私どもとしては通学路の経路について、その見直しをできないのかということで、例えば、国道を通らない通学路の検討、そういったことにつきまして、特に当該地区は信号機のある横断歩道を利用して、そのまま旧道のほうに進むという、その経路もございますので、一度、学校と地域、保護者との協議もなされているようですけれども、改めて歩道が整備されるまでは、その旧道を通っていく通学路の検討も再度学校にお願いをしているところでございます。  議員の御質問にありますスクールバスの利用につきましては、平成26年3月に田代小学校大崎小学校を閉校し、その際に旧田代小、大崎小の児童の通学用としてスクールバスを運行しているものでございます。  運行する経路につきましても、公共交通機関と競合しない経路で路線バスの営業妨害にならないよう配慮もされているところでございまして、経路も簡単には変更できないというものと認識しているところでございます。  このため、大崎下地区児童の通学時の安全確保のためのスクールバス利用はできないものと判断しております。  先ほど申し上げましたように、今後の大崎下付近の児童の登下校時の安全確保ということにつきましては、国道204号の歩道整備が引き続き行われますけれども、完了するまでの間は、まずは信号機のある横断歩道を利用した通学経路の変更も含めて、どのような通学時の安全確保ができるのか、御厨小学校の意見を聞きながら再度検討を進めてまいりたいと考えております。 22 ◯ 4番(山崎誠也君)  なかなかバスを使うのは難しいんですかね。自分が一般質問でこういうこと言ったけん、通学路が旧道使って長うなって、遅刻したとか言われんのかなとか思ったりもするんですけど、そういうことで通学路が長うなって、旧大崎とか旧田代の御厨側の子たちよりも、その子たちのほうが近かとに、大崎下の子たちのほうが通学路が長うなったとか、そうなることもあるっちゃなかろうかなと思ったりもするんですけども、なかなか第一は子どもたちの安全な通学路確保というので、バスを使ってもいいんじゃないかなと思うんですけども、なかなか難しいんですね。分かりました。  最近では、通学というか、高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違え等の事故とかも多く、危険運転とか、そういうこともニュースや新聞でよく見聞きします。全ての高齢者が危険とは言いませんけども、結構、ぼこぼこになった車とかも見かけて、そういう車を見ると本当にぞっとして、子どもたちの通学中に大丈夫なのかなと心配するところであります。  そうしたところには、やっぱりしっかりとした幅員とかガードレールの設置というのをお願いしたいので、この項を入れたんですけども、なかなか協議で時間がかかったりなんなりで難しいですね。分かりました。しっかりよろしくお願いします。  続きまして、次の項に行きます。  松浦市のスポーツ教育についてお尋ねしますが、まず、市内子どもスポーツ事情について教えていただきたいと思います。  1番目に小学生の各スポーツ競技人口、2番目に中学生の各スポーツ競技人口、これは部活と部活以外あると思うんですけども、できたらその競技人口に対する割合というのもお示しください。 23 ◯ 学校教育課長松本政美君)  まず、小学生の社会体育に所属します人数につきまして、競技別にお答えをさせていただきます。  まず、野球51名・11.7%、ソフトボール34名・7.8%、バレーボール68名・15.6%、サッカー107名・24.6%、バスケットボール22名・5.1%、水泳17名・3.9%、テニス2名・0.5%、空手29名・6.7%、剣道30名・6.9%、柔道4名・1%、ボクシング7名・1.6%、陸上26名・6.0%、卓球19名・4.4%、フットサル10名・2.3%、バドミントン3名・0.7%、ダンス5名・1.2%、少林寺拳法1名・0.2%、合計で435名ということでございます。  続きまして中学生のほうですが、まず、学校の部活動のほうから人数について競技別にお答えいたします。バスケットボール51名・11.8%、卓球77名・17.8%、バレーボール43名・10%、軟式野球78名・18.1%、ソフトテニス135名・31.3%、剣道19名・4.4%、陸上29名・6.7%。以上が運動部でございまして、そのほかにも美術部とか吹奏楽部とかありますが、今回はそれは必要ないということで解釈してよろしいでしょうかね。  次に、中学生の学校以外の競技団体の所属人数について競技別にお答えをいたします。サッカー12名・12.9%、ソフトボール2名・2.3%、水泳11名・11.8%、剣道16名・17.2%、空手3名・3.2%、柔道2名・2.1%、バドミントン2名・2.2%、硬式野球7名・7.5%、バスケットボール8名・8.6%、ダンス9名・9.7%、陸上19名・20.4%、ボクシング1名・1.1%、相撲1名・1.1%、合計93名というふうになっております。  以上です。 24 ◯ 4番(山崎誠也君)  分かりました。ボクシングを7名もされているんですね、小学生でね、びっくりしました。  これを言っていただいて、ちょっと一旦、これを置いておいて、この項ではスポーツ教育としてお尋ねしたんですけども、私はこれまでサッカー振興について一般質問でも結構多く取り上げてきました。自分はサッカーをやっていたわけじゃないんですけども、市内でサッカーをやっている小学生の保護者の方々が多くて、その方々が中学でもサッカーをできるだけやりたい、そういう環境をつくっていただきたいというお願いをしていただいたので、だから以前から一般質問でも取り上げてきたんですけども、また、多くの保護者の方々と一緒に教育長のほうに部活についてのお願いに伺ったこともあります。  サッカーに限らず、あらゆるスポーツ、文化部、絵とか習字でも、ピアノでも、ダンスでも、やっていることを続けていかないと、子どもたちの才能というのは、芽が出ないとは言えないですけども、出にくいというか、やっぱり続けていくことで芽が出ると自分は考えます。子どもたちが好きで夢を持って続けていける環境というのを、私たち大人がつくってあげないと、子どもたちではほぼ不可能です。  先ほどお尋ねしました小学校、中学校での競技人数を割合で見ますと、ざっとですけども、やっぱりどのスポーツが松浦市のスポーツ教育の環境によって、やめざるを得ないのかというのが、やめるしか手段がないのかなというのが分かってきます。  もちろん、中学に入って、希望を持って新しいスポーツを始めている子も多いと思いますけど、続けたいスポーツがあるにもかかわらず続けられない、諦めるしかないという子どもたちがもっといるんじゃないかなと感じるんです。小学生の競技人口に合わせた中学部活の改変というのも、何年かに一度検討できないものかなと思ったりもするんですが、やはりそこは在部というんですかね、在部している子たちがいる限り、なかなか改変というのをして、何年かでもしていくというのは難しいんだろうなと分かっているつもりではあります。  これは、前も一般質問で聞いた記憶はあるんですけども、中学で部活を新たにつくるとなると、どのような要件というのが必要なんでしょうか。 25 ◯ 学校教育課長松本政美君)  新たに中学校に部活動を立ち上げる要件ということについてお答えをさせていただきます。  新たに中学校に部活動を立ち上げる場合の要件につきましては、まずは生徒数と教員の数が挙げられます。  具体的にいえば、部活動を構成する最低人数を超える生徒数がいるかどうかということになります。  特に、団体競技におきましては、公式試合に出場する場合の必要人数というのが部活動の構成人数として求められます。部活動を立ち上げても試合に出ることができない、部活動の立ち上げはできないということになります。  また、教員の数につきましては、学校全体の部活動の数以上に教員がいるかどうかということになります。部活動はあくまでも学校教育活動の一環ですので、教員が顧問として受け持つ必要があります。  次に、必要な要件が継続性であります。新たに立ち上げて、1年後は人数不足で廃部となるというようなことでは立ち上げはできないということになります。少なくとも数年間は存続できるような生徒数の確保が要件として挙げられます。  以上です。 26 ◯ 4番(山崎誠也君)  分かりました。なかなかその要件というのもたくさんあって、難しいというのを理解しているつもりなんですが、小学生は本当に、小学校の頃は一番人気なんですよね、サッカーの競技人口は。それなのに中学校に入ったら、がくんと減っているということは、サッカーできる環境が少ないので、なかなか環境、そういう環境をつくってあげたいと思って質問したんですけども、ちょっとすみません、部活について質問しますけども、現在、中学校は全員部活というスタイルと思うんですけども、今の子どもたちにとって全員部活というのが、きつそうに見えます。何でかというと、習い事とかも多いですし、さっき聞いたように、部活以外で習い事している子もたくさんいました。また、塾とか勉強なんかもしている子も多いと思います。  これは私の知り合いの子なんですけども、市内で部活にサッカーがないため、佐世保のほうに夜の7時から9時までサッカーをしに行って、それから片づけとか、次のときの準備とか、着替えとかして、家に帰るころには10時半とか、11時とか、それぐらいになって、またその後、風呂、晩飯、宿題などしていれば、寝るのが12時過ぎになるそうです。そして、朝になると今度は部活の朝練があるので、早朝に起きて、御飯食べて登校するそうなんですけども、本当にこれはきつそうだなと、子どももきついですけども、見ている佐世保に送り迎えして、朝起こしてと、保護者の方もきついだろうなとすごく感じます。結局、その方は小学校から続けてきたサッカーをやめるそうなんですけども、私は本当に思ったんですけど、ここで本当に部活にサッカーがあれば、好きな夢というのを続けてこられたのにと。  と同時に、これが全員部活スタイルじゃなかったら、もしかして佐世保でも何とか続けていけたんじゃないかなと感じるんですが、私も中学時代に部活というのはやっていましたし、楽しい思い出もいっぱいなので、この部活自体を否定するわけじゃないですけども、しかし、全員部活じゃなくてもよいのではないかなと考えるんですけども、その辺はいかがでしょうか。 27 ◯ 学校教育課長松本政美君)  全員部活動についてお答えをさせていただきます。  現在、市内中学校の部活動につきましては、議員の御説明にあったように、学校教育活動の一環として、生徒が自分の学校にある運動部または文化部に所属をしているところでございます。  生徒は、部活動を通して、技能や技術の向上はもとより、挨拶や礼儀、人間関係を学ぶとともに、学校への帰属意識、連帯感を育むなど将来の人格形成において大きな役割を果たしており、学校のこうした考えを教育委員会としましても大切に考えているところでございます。  したがいまして、全員部活動を廃止するという考えはありません。
     学校以外の競技団体に加入を希望している場合につきましては、多くの学校でその加入を認めているところでございまして、例えば、練習の頻度とか大会への参加、これにつきましても、それぞれの学校で最大限考慮し、配慮をしているというところでございます。  以上です。 28 ◯ 4番(山崎誠也君)  分かるんですけど、しかしね、その部活をやりながら習い事をやっている子たちは、本当に生活スタイルがめちゃくちゃになってきているというのも現実にあるので、その辺ももう少し踏み込んだ考慮というか、配慮というか、そういうこともしていただきたいなと感じるんですけども、そうですか、そこもちょっと検討していただきたいなと。全員部活というのは、なかなかどうかなと、今の時代にですね、思います。  先ほどから多くの子どもたちが、ずっと言っていますけども、夢を諦めずに続けていける環境というのは、私たち大人が本当につくってあげないと、子どもたちはできないと言ってきました。  サッカーに関しては、先ほども言いましたけど、保護者の方々がお願いされて、私もできる限り頑張ってきましたけども、私も大人です。ただ、無理です。ちょっと無理でした。今まで何年ぐらい、四、五年ぐらい、中学校でもサッカーできる環境というのをつくっていこうと思って、一生懸命やってきたんですけども、この現状を見る限りでは、12名ほどしかサッカーを続けてこられてないというのを、なかなか残念に思うんですけども、頑張ったんですけど、仲間もつくってやってきましたけども、無理でした。  はっきり言って、本当にこのこと、スポーツ教育子どもたちの夢を続けさせるというのが、本当に市長とか教育長がリーダーに立って、リーダーシップで引っ張っていってくれないと、これは無理なんだなと感じました。子どもたちの夢を追い続けさせることに全員というとは、なかなか私もさすがに無理だとは思いますけれど、しかし、できるだけの多くの夢のある子どもたちが小学、中学、高校、大人になるまでやりたいことができるという環境をつくっていってほしいなと、つながったスポーツの環境をつくっていただきたいなと思っています。小学生、中学生が今のスポーツ事情を、サッカーでも107人がしているのに、6年間ありますけど、小学はですね、中学生になると12名しかしていない。パーセンテージでも24%の人がしとったのに、がくんと減って、93名中12%しかいないとは、これでいいのかなと。夢を諦めている子たちのパーセンテージの下がり方なのかなとか、感じるんですけども、その辺について、このままでいいのかなと感じるんですが、その辺の御見解をお願いします。 29 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)  お答えいたします。  私も議員と同じように、児童生徒が希望するスポーツ、文化活動ができるようになることを願っているところでございます。  そのため、先ほど担当課長からも申しましたように、市内中学校においては学校に設置していない活動を希望する場合、活動ができるよう最大限の配慮をしております。  また、自校に設置してある部に全員が入部する全員部活動、これについて議員のほうから、なくしてはどうかということなんですけども、教育委員会としましても、学校と同じように、学校全体で取り組む大切な教育活動と、そういう教育的意義の大きさから続けることが望ましいと考えております。  しかしながら、今後さらなる児童生徒数の減少が予測されます。  したがいまして、そういった場合に部活動の在り方としてどうあるべきか、これにつきましては校長会とも協議をしたいと思いますし、今後協議されます松浦市適正配置基本計画の中でも、そういった点も含めて、しっかりと検討して、少しでも子どもたちのニーズに合うような活動ができるよう、最大限努力をしてまいります。  以上でございます。(降壇) 30 ◯ 4番(山崎誠也君)  なかなか自分も、サッカーを本当に小学校の頃ずっとやっている子が今多いので、サッカーを何とか続けていってくれんかなと、ない頭で、本当に中学校から中の下ぐらいの成績の自分でも四、五年考えても、全然、なかなかできる環境はできなかったので、皆さん、理事者の方々が優秀なのは分かっているので、どうにか知恵を絞ってやってくれたらできるんじゃないかと思うんですけども、それもなかなか難しいなと感じました。分かりました。  今後、子どもたちの夢が途切れないような松浦市をつくっていただけるように、よろしくお願いします。  3項目めです。  星鹿町下田地区から牟田地区の海岸沿い及び隣接道路の修復についてなんですけども、現在、今年の台風によって、下田海水浴場から下田の船着場のほうにかけてタイルがめくれ上がっている状況なんですけども、それで立入禁止になっております。ここは修復については、いつ頃になるのか、お尋ねします。 31 ◯ 水産課長(戸塚 悟君)  お答えします。  下田港の遊歩道については、現在、台風の影響などにより、ブロックが剥がれるなど被害が発生している状況です。  ここにつきましては、所管する県の担当課に確認しましたところ、既に災害復旧事業の申請を行っており、年度末には利用に支障がないところまでの修復は完了させたいというところで回答をいただいている状況です。  以上です。 32 ◯ 4番(山崎誠也君)  おっ、年度末に完成する予定なら、よかったですね。ありがとうございます。  それで、牟田海岸においても、現在、船着場というんですかね、牟田海岸──マップで見ると下田海岸になっていたんですけども、牟田の海岸なので、牟田海岸と言います。牟田海岸においても、現在、船着場のほうに行く道が半分ほど陥没しており、今現在はコーンを置いて対応されていますけども、ここの修復のめどというのは、いつぐらいになるんでしょうか。 33 ◯ 農林課長(金子英樹君)  お答えいたします。  議員申されました牟田海岸の被災した箇所につきましては、農林水産省所管の農地海岸保全区域、通称農林海岸と申しますけれども、それの廻田地区という地区に隣接していますことから、本年9月に農林海岸を管理する長崎県県北振興局土地改良課と現場立会いをいたしました。  県のほうからは、当該箇所が農林海岸の区域外にあり、県が管理する施設ではないことから、対応は難しいとの回答でした。  また、農林海岸の建設当時にコンクリートで舗装をし、工事用道路として使用していたようですけれども、撤去することを前提として造ります工事用道路を地元との協議によって撤去しないで残す場合には、その後の管理を地元や受益者の方で行っていただいているということでございましたので、その旨、地元の関係者へは報告をいたしております。  以上でございます。 34 ◯ 4番(山崎誠也君)  簡易的に造ったということなんですけど、上から、あそこは水が流れてきているんですよね。それをせき止めて造ったのか、もともとせき止めてあったのか分かんないですけども、暗渠もないので、上から水が流れてくれば、中がすかすかなるのを分かっていて、撤去する予定で造られていたということなんですけども、それをその地区自体が30件ぐらいしかないので、そこで負担するとなるとできない感じになると思うんですけど、あれを放ったらかしすると、あと一、二年もすれば完全に通れなくなるのかと感じます。  この地区負担というのはし切らないと思うんですけども、やっぱりそこら辺はどうお考えなのか、ちょっとお尋ねします。 35 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  現状、この道路については、県は所管をしていないという道路であり、市としても市の市道ではない、また赤線などの法定外公共物でもないという状況であります。  今後、やはりいろんな道路施設などで同様の問題が生じてくると思っております。  道路としての機能を維持するためには、どのような対策が必要なのか、市民との協働を含め、今後、その方策について検討してまいりたいと思います。ここに限らずですね、やはりどういった役割分担をしていくのか、一定程度は地域の皆様方にも御協力いただかなければならないところはあると思います。  先ほども答弁申し上げましたとおり、地元との協議によって撤去しないで残す場合は、地元や受益者の管理ということですから、これをどう考えていくのか、十分整理した上で、今後、様々な対応ができるように庁内で検討してまいりたいと考えております。(降壇) 36 ◯ 4番(山崎誠也君)  分かりました。今後、地元との協議が必要ということですね。  もう一点なんですけど、同様な質問なんですけども、海岸沿いを、牟田の護岸沿いを建設するときに、ダンプが通れるような道を県が造っているんですけども、今の話を聞くと、先ほどと同様の考え方ということでよろしいんでしょうか。 37 ◯ 農林課長(金子英樹君)  お答えいたします。  今、議員が申された箇所は、市道池田牟田線から牟田グラウンドに通じる道路と思われますが、ここは法定外公共物の里道となっておりまして、こちらも受益者の方々による維持管理をお願いしている道路になります。  御質問の部分につきましても、長崎県がその先の農林海岸を整備する際に工事用道路として利用するに当たって舗装したところになりますけれども、先ほど牟田海岸の施設と同じように、県事業の工事用道路として使用した場合でも、県が管理する施設ではないために、県による復旧は難しいと思われます。  この件に関しましては、星鹿地域自治会連合会から5月17日に要望を受けておりまして、市の助成事業であります農地有効支援整備事業または市民協働まちづくり事業の活用による道路復旧を提案させていただいておりますので、取り組まれる際には御相談いただければと思っております。  以上でございます。 38 ◯ 4番(山崎誠也君)  今のは最後の質問のつもりだったんですけど、あそこを直すとは、二、三十メートルあると思うんですけど、きれいなアスファルトをしていただいて、あれを直すとは結構何百万円となるんですけど、それを市民協働まちづくり事業とかですると地元負担も莫大ですよね。それを30件の地域で負担するのはなかなか難しいと思うんですけど、その辺も質問に入れていないので、やめておきます。その辺もなかなか配慮した上で、何か復旧の御協力というんですかね、検討をお願いします。  なかなか護岸整備のために造られた道路で、簡易的に造られた道路ということで、本当は原状の元の状態に戻すのが本来ですけども、地元と協議の上で残したというのを、今、聞いたんですが、なかなかその地区で、ちょっとそういうことが伝承されていなくて、ええ、知らんじゃったとなっているんですけど、なかなかそれがちょっと問題なんだなとすごく感じました。神様事とかは、何か何百年も伝承されているのに、なかなかそういうことは伝承されないというか、言い伝えられてないんだなと感じました。なかなかあそこがなくなると困る方もすごく多いので、よろしくお願いします。  私の質問は終わったんですけど、ちょっと時間があるので、前回の会議から、こちらにもアクリル板もありますし、あっちにも、議長の前にも、市長や教育長、副市長が答弁されるところもアクリル板があるんですけども、昨日も言いましたとおり、カメラの反射であそこからここ、ちょうど自分のところ、お隣の武部周清議員がずっと映っている状態なので、自分としては映っていてラッキーなんですけど、お知り合いから、ちょっと手混ぜしよるよと注意を受けたので、次回も1月改選なので、3番、4番に座られる議員の方は気を引き締めてお座りください。  以上で終わります。    (山崎議員 一般質問席 降壇) 39 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上で山崎議員一般質問を終了いたします。  本質問者の残り時間は5分です。これより関連質問を行います。ありませんか。  〔「ありません」と言う者あり〕  なければ、以上をもちまして山崎議員一般質問並びに関連質問を終結いたします。  ここで暫時休憩します。       午前10時55分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午前11時15分 再開 40 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開します。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、8番・宮本議員の登壇を願います。  (宮本議員 一般質問席 登壇)(拍手) 41 ◯ 8番(宮本啓史君)  おはようございます。  冒頭にちょっと御挨拶します。  平成26年以来、私は高齢ですけど、75歳で初当選しました。今回で2期8年、連続32回今日で登壇して質問いたします。  その間、私の感想を述べますと、この8年間、議会のほうは非常に充実してきたんじゃないかと私は思っております。  特に2期8年で大きな改革が進んでいると思いました。松浦市議会基本条例の制定、それから、議会にタブレット端末導入、デジタル化とペーパーレス化、議会改革特別委員会は25回開催しております。また、鷹島海底遺跡保存活用特別委員会は、昨年6月に設置以来、1年半で12回開催しております。非常に議会としては市民の負託に応えるために一生懸命閉会中にもかかわらず議会改革、議員としての務めを果たしてきたということが私の感想です。  議員は、市民の負託に応えるためには、市民に堂々と議員として任期中、議員として何を松浦市民のために議会で行動を起こしてきたか、胸を張って答えることができる議員でありたいと心がけてきたつもりです。理事者の皆様、議員の皆様、もう任期ですけれども、ありがとうございました。一言お礼を申し上げて質問に移ります。  私は、今回の一般質問では7項目挙げております。  一番最初に、松浦市再生可能エネルギー導入推進計画の実行についてということを掲げております。  私がなぜこれを1番目に挙げたかと申しますと、一連は全部つながりがあると思ってこの順番を掲げております。松浦市再生可能エネルギー、池成問題ですね。そういう問題の一連の可能性があるので、掲げております。  まず、再生可能エネルギーですが、これはエネルギー構造高度化・転換理解促進事業と、補助金をいただいて、2年間にわたって市民約30名、学識経験者を入れて、松浦市は原子力発電所より約30キロ圏内の自治体が公共施設に再生可能エネルギーをする場合、その費用を国が支援する補助金、満額補助金で2年間にわたって約七、八千万円もらってこの事業をまとめてまいりました。  市長はこれをぜひ推進したいと。松浦市においてもエネルギーのまちとして国の動向をしっかり捉えて再生可能エネルギーによりまちづくりを進めてまいりますと、昨日の答弁でも市長から答弁がありました。  そこで、市長にひとつお尋ねしますけれども、大変大きな事業です。これで私は相当な地域経済への波及効果があると確信をしておるわけですが、この中で、大型の風力発電のような市民レベルでは困難なものでも、地域で協議し、理解を得た上で、地域活性化に寄与する形で導入を図りますと、こう書いてあるんですけれども、この点について、この再生可能エネルギーの導入は、ある面で松浦火力発電所の存続とも絡んで、エネルギーのまち松浦市として大変重要なプロジェクトの一つと考えますが、市民に対していつからどのようなスケジュールで説明をする予定ですか、計画をお尋ねいたします。 42 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  本計画につきましては、本年3月22日から4月21日までの間、パブリックコメントを行い、本年7月1日に正式に公表をしております。  また、本計画の概要や再エネをテーマに、電力事業者、市内団体や市民に参加いただいた座談会の内容等を掲載したフリーペーパーを1月に配布する予定にしております。  広く市民の皆様へ本市の再エネの取組を理解していただきたいと考えておりますので、まずはこのようなフリーペーパーなどを配布するなどして、計画について市民の皆様への周知を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 43 ◯ 8番(宮本啓史君)  来年の1月から始めるわけですね、配布して。  いろいろ私も、平戸の大島というまちがあるんですけど、あそこは風力発電がかなりあります。あそこのおかげで平戸市に年間8,000万円固定資産税が入っているそうですね。平戸は、大型風力が11基立つんですかね。これは70億円の投資、1.5%もすると1億近くの固定資産税が入る、そういう計算もあるようですね。  それで、私も松浦市の財政を考えました。松浦市の自主財政は、令和2年度54億円、市民税が7億円から6億円入るんですね。法人市民税が1億5,000万円ぐらい入る。固定資産税が43億円入っていますね。これを合わせると54億円ぐらい、松浦は190億円から180億円ぐらいの一般財政ですから、約3割、7割ぐらいは国や県から助成をもらって、交付金をもらって仕事をしているわけですね。そういう視点の捉え方からも、この再生可能エネルギー、原子力にも30キロ以内と近いということでございますので、この点についてしっかりとこの導入計画を進めていくということを市長は昨日の答弁でもおっしゃいましたが、改めて決意をお願いいたします。 44 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  昨日の一般質問でもお答えしていますとおり、この再生可能エネルギー導入推進計画につきましては、本市に立地する松浦火力発電所、この存続を図る上でも非常に重要でありますし、一方で、この世界的な流れとして、再生可能エネルギーの活用というものは取り組まなければならない課題だと思っております。国においてもそのような取組をなされているということから、松浦市としてこの推進計画を策定したところでありまして、大型風力発電については、地域の皆様方との共存、理解の上で取り組むということを昨日も申し上げましたとおり、そういう考え方の中で取り組んでいきたいと考えております。(降壇) 45 ◯ 8番(宮本啓史君)  流れとして、一連の可能性がありますので、次に、こういうことも含めて再生可能エネルギーを推進すると。その中で、昨日、同僚議員の皆様方から、池成地区の風力発電についていろいろ反対、賛成の意見が出ておりました。この件について市の見解をお尋ねしたい。
     今朝の長崎新聞に、市長は理解と書いてありますね。いろいろ議論が出ましたけれども、事業者に改めて地域住民への説明会を開催し、周辺住民には説明を十分受けた上で判断してもらうよう要望していると。現状では合意形成がなされているとは言えないという御答弁がありました。  そこでお尋ねいたします。  この建設の許認可権はどこにあるんでしょうか。建てていいとか、建てていけないという判断はどこにあるか。 46 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  風力発電事業の事業認定は、国が認可をしているものでございます。  以上です。 47 ◯ 8番(宮本啓史君)  再確認の意味でもう一回、地元の理解を得るとか、合意形成という発言がありますけど、法的には地元の同意は義務づけられているんでしょうか、お尋ねいたします。 48 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  国が定めているガイドラインには、地域の住民の方と発電事業者はコミュニケーションを十分に図ることというふうに努力義務が規定されていると承知しております。  以上です。 49 ◯ 8番(宮本啓史君)  いわゆる法的には、理解を得る前は、法的には同意というのは要らないということですね。理解を得る、合意形成、それは努力はすると、そういうことでございますね。  そこで、私はこのお尋ねをします。市長は、事業者に改めて地元への説明会を開催し、周辺住民に十分理解を受けたと。仮に、地元の人が説明会を開かない場合はどういう方法で開いてもらうようにするんでしょうか。  私は、反対も賛成もあっていいと思うんですよ、物事は。こういうものはですね。例えば、昭和52年から54年にかけて火力発電所のときも、反対も賛成もありました。魚市場のときも反対も賛成もありました。それから、今福のボートレースも反対も賛成もありました。しかしながら、私としては、説明を聞いた上で判断をするというのが民主主義のあり方だと思っているんです。説明を聞かないで判断はできないと私は思っているんです。  そこで、市長は説明会を開いてくださいとお願いしている。じゃ、説明会を開かなかった場合はどういうふうな方法で開いてもらうようにするんですか、お尋ねをいたします。 50 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  この件に関しましては、関係する地区の方々には事業者からの風力発電事業計画について十分な説明を受けていただきたいということで、関係する地区長さん、また関係者の皆様方が市役所を訪れられたときに、そのようにお願いをいたしました。まだ依然としてできていない状況でございますが、やはりここは松浦市が風力発電を進める場合も同じような課題になってまいりますので、ここはしっかり説明を受けていただきたいと。改めて私も含めてしっかり要請を、お願いをしていくということを続けたいと思います。(降壇) 51 ◯ 8番(宮本啓史君)  その場合、説明を、市長はいいよね。だけど、私が言いよるのは、市長はトップはそういう話をするけど、課の方は、説明を開かせるように努力はされるんですか、しないんですか。市長、トップはそういう説明会を開いてくれと。地域に行って、課の皆さんは説明会を開いてくださいと、こういうことですよと。  私はある人に聞きました。説明会を開かないところの地域の方々にちょっと聞きました。上の人が決めて説明会を聞きたいんだけどねと。なかなか上の人が決めるとと、上の人という話があったんですね。  私は、やっぱり何でも聞いて、素直に聞いて判断するのが民主主義と思っておるんですね。そこを説明会を開かせるようにどういう努力をされるんですか。 52 ◯ 議長(久枝邦彦君)  ちょっと待ってください。宮本議員、これはもう2番に入っているということでよろしいですか。(「何て」と言う者あり)2番目の質問に入っているということでよろしいですか。(「いいですよ」と言う者あり) 53 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  担当課といたしましても、発電事業者には説明会を開いていただくよう、そして、地域の皆様には事業者が開催する説明会を開いて事業計画について十分に説明を聞いていただくようお願いをしてまいりたいと考えております。  以上です。 54 ◯ 8番(宮本啓史君)  ということは、再度確認。関係各課は今までのようにじゃなくて、市長が説明会を開いてくれということじゃなくて、市の各課の関係者も説明会を開いてもらうように努力をするということでいいんですね。再度確認ですが。 55 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、この問題については、基本的には地域経済活性課が担当課でありますので、地域経済活性課並びに私自身もお願いをしてまいりたい、このように思います。(降壇) 56 ◯ 8番(宮本啓史君)  よろしくお願いをいたします。  それと、3番目に移ります。脱炭素社会における松浦火力発電所に対する市の姿勢についてということで挙げておりますが、実はこの1年、2年の関係から考えるんですけど、令和2年12月に私は質問しておるんですね。国による非効率石炭火力発電所を対象とした段階的な休廃止に関する議論について質問しました。  市長の答弁は、県や西海市と対応を協議、今後はカーボンニュートラル「排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量」に向けた新たな政策を国や電力事業者に研究してもらい、現在の施設を残してもらえないかと求めていきたいと答弁があっております。  そこで、我々議員も、去る7月5日、九州電力、電源開発、令和会という会派ですけれども、脱炭素に向けた問題、課題について勉強会を開催いたしました。  また、11月18日には、会派の研修と称して東京で電源開発株式会社の本社を訪問し、脱炭素問題について意見交換をしてまいりました。  そこで、市長にお尋ねいたしますが、私としては、松浦火力発電所はここに立地しておってもらいたいと、未来永劫ですね。松浦市の基幹産業として重要なあれですけれども。  そこで、いろんな意見が出ております。石炭のCO2を削減するために水素を導入する方法とか、アンモニアを混合してCO2を削減する方法とか、そういう意見が出ておりますけれども、そういう削減方法について、いろんな開発費も要るでしょう。存続も込めて、そういうことを精力的に市長は国に働きかける決意があられるでしょうか。 57 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  もう既に九州経済産業局並びに経済産業省に出向きまして、そのような要望をいたしております。  またあわせて、昨日もお答えしましたとおり、九州地域電源立地協議会、九電協という組織があります。私は今その会長を仰せつかっておりますので、会長としていずれも出席をして、そのような要請を既に行っているところであります。  また、両電力に対しても、長崎県と一緒に要望しているところでございます。(降壇) 58 ◯ 8番(宮本啓史君)  私、石炭にアンモニアを混入してCO2を削減するということを聞いたんですが、これは非常に、おもしろいといったら期待を持って聞いたんですが、このアンモニアがどうも外国から90%か100%近く輸入されているそうですね。日本には少ないと。  そこで、どうも九州電力の方からお聞きすると、アンモニアでもう既に実験をされていると。私としては、九州電力にここに存続してもらうために、アンモニアを導入するなら、アンモニア製造会社もここに誘致してはどうかというようなことを私はアイデアとして考えたもんですから、そういう意見も申し上げました。  そういうことも含めて4番目に移りますが、国際貿易港構想と調川港の開港問題についてということで掲げておりますが、これと一連になるんですが、国際貿易港というのは、市のほうで計画を立ててあるんですね。志佐湾を埋め立ててですね。それで、今までの討論の中で、いろいろ官民一体となって検討委員会をつくるとかいう答弁があっているんですけれども、この点について、この国際貿易港で政策企画課長の答弁では、国の要望に耐える理論武装するためにも、まずは──これは別の話しか。これは貿易港の話ですね。この国際貿易港の話については、検討委員会かなんかまた再度設けるつもりであるんでしょうか。  というのは、調川の開港問題も絡むんですが、調川は不開港ですね。松浦火力発電所は開港です。あそこは無人検疫です。ある品物を外国から輸入した場合は、私たちは伊万里港で一旦仮泊するか、佐世保港で一旦仮泊するか、そこで検疫を受けて回ってくるんです。しかし、石炭の場合は、外国から松浦火力発電所に来た場合は無人検疫でそのまま入ってくる。しかし、魚とかほかのものにした場合は、そこの九州電力のところの無人検疫はできない。佐世保の港に一旦仮泊するか、伊万里港に一旦仮泊するか、こういう不便さがある。松浦は国際港でありながら、松浦の調川港に魚とかなんとかを輸入する場合に、佐世保港に一旦、伊万里港に、そういう不便がある。  そこで、私としては、松浦港から輸出する場合はほとんどコンテナで福岡とかほかの港から出港していますから、松浦港と九電のほうの国際貿易港と調川港と、志佐湾を一体となった、松浦湾のそれも含めて、国際港と貿易港を検討してはどうかということで、まずは調川港の不開港を開港にするようにしてくださいという意見を申し上げたところ、市のほうは、一旦国から否定されているわけですね。国の要望に応える理論武装をするためにも、まずは関係事業者との意見交換をしながら、課題点を十分に確認させていただきますという御答弁があった。また、前の友広市長も前向きに検討すると、そういうこともおっしゃっていた。  そこで、官民一体となって、九州電力、電源開発、魚市、いろんな関連、税関、検疫、そういう方たちで委員をつくって、この国際貿易港と調川と合体して集約するような委員会、そういったものをおつくりになるようなことを検討されてはいかがでしょうか、御答弁をよろしくお願いします。 59 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  今、議員の御質問は、発電所がある松浦港と調川港を一体的に新たな港として整備してはどうかという御提案だと思います。  今、議員から御提案がありました新松浦港と現在の松浦港と調川港を一体として新たな港として整備することはどうだということだと思いますけれども、これはこれまで国が一つの同じ行政区内で2つの港の開港は難しいということを言われておりますので、その課題を解決するという意味では一つの手段だというふうに考えております。  しかしながら、この2つを1つの港として整理する場合に課題となるのは、その間に志佐漁港が存在するということでございまして、現在、その志佐漁港を利用されている方もおり、港湾区域となることで不都合が生じることも考えられますので、利用者の御意見を聞くなどの調整が必要でありまして、軽視はできないと思っております。  また、漁港区域と港湾区域を統合するということになりますと、所管が農林水産省から国土交通省へ変わることになりますので、これまで志佐漁港の整備に要した補助金を返還しなければならないという課題も想定されます。  このようなことから、現状でこの2つを1つにして進めていくということは難しいのではないかと、このように考えております。(降壇) 60 ◯ 8番(宮本啓史君)  難しいんじゃなくて、おたくの市のほうで平成何年から国際貿易港というのはもう書いてあるんですよ、市政要覧にも。だから、私としては合体じゃないんです。調川港と志佐港と九電の港と、3つでいいんですよ。3つでいいんですけど、松浦全体の包含した形の中で不開港を開港にするとか、そういうことを検討されてはいかがですかと僕は言っている。現に、松浦市のほうで学識経験者も大学の教授も全部入れて、県も入れて、既に国際貿易港というペーパーがあるんですよ。それを実行に移してもらいたいというのが私の考え方です。市は継続姿勢でしょう。一旦お金を使って計画を立てた以上、その努力をする。市政要覧に書いてあったものを何もしないなら、市民に対しては、これは詐欺といったらなんだけれども、うそを書いたのと一緒ですよ。その点、せっかく計画をしておられるのを実行に移すようにしたらいかがですかと。  幸い、調川港と志佐港と、3つを同時に、一緒にせろとは言えないですね。そういう知恵を働かせるようなことをお考えになってはいかがですかということを提案しているんです。いかがでしょうか。 61 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  ここはしっかり分けて考えるべき課題かなというふうに感じておりまして、まずは今議員がおっしゃいます旧松浦市で策定をいたしました構想を掲げました松浦国際貿易港構想、これについては、実現に向けて関係機関と協議し、検討してきたという経緯がございます。輸出を見据えた松浦魚市場の再整備も行ったところであり、輸出戦略の確立は松浦市の将来にとっても重要な課題であると認識しておりますが、これまで国と協議を進める中で、議員も御指摘があったとおり、国は現時点においては開港は難しいとの認識が示されておりますので、まずは国際貿易港構想として掲げていた志佐川の沖を埋め立てる、これについては、その構想を掲げてから実際に旧松浦市としても取組をやったけれども、難しいという現状が明らかになっています。さらに、相当の時間が経過し、周辺環境も変わってきているということから、このことについて、この貿易港構想をどうするのかという議論をしっかり行う必要があると思っています。  そういった将来に向けた課題について整理するために、先ほど議員からも御指摘のあっている輸出入に関わる方々を含め意見交換をする場を設け、課題を整理した上で進めていきたいと、このように考えているところでございます。(降壇) 62 ◯ 8番(宮本啓史君)  できる、できないの判断は別として、私は税金を使って松浦市の基本構想を立てた、国際貿易港構想というのを絵に描いてきちっと。それも大学の先生を入れる、九電関係も呼んでみんな入った。そこは実現するためにつくった計画書、この計画書を今エネルギー改革の中でもう一遍総合的に松浦市全体の発展を考えるなら、調川港、松浦港、九州電力のほうの港も、全体をひっくるめた形の中で松浦湾をどうするかと。松浦市の未来を考えるために御検討されたらいかがですかという御提案をしておるんですけれども、市長が今検討委員会をつくるということで結構ですね、一応検討していただくということで。 63 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  確かに国際貿易港構想というものを合併前の松浦市でつくっております。これは構想です。構想ができて、そして、具体的な行政の中でこれをどう進めていくかということで取り組んできているわけでありますが、実際には実施計画などには至っていない。こういった状況も踏まえて、この貿易港構想をどうするのかという議論は改めてやらなければならないと思います。  そして、必要なことは、松浦魚市場の輸出戦略をどう立てていくかということも必要でありますので、ここについては、輸出入に関わる方々を含め御意見を伺い、課題を整理した上でその協議する場を設けていきたいと、このように考えております。(降壇) 64 ◯ 8番(宮本啓史君)  前向きに検討していただきたいですね。今の九州電力、電源開発と西日本魚市、松浦水産、三陽、三陽もかなり輸出をしていますね。松浦商工会議所、佐世保税関、佐世保検疫、市議会代表、そういったメンバーを入れてでも、松浦市全体の将来の問題ですから、検討委員会を設けて協議をしていただきたいということでお願いをいたしたいと思います。  この辺で次に移りますけれども、ぜひお願いをしたいですね。  次に、鷹島海底遺跡の保存と活用について。  この点については、市政概況で鷹島海底遺跡については12月5日に海底環境の情報収集及び鷹島1号、2号の沈没船の海底での保全状況を確認する現況確認調査を実施する予定ですということを市長は概況報告で簡単に書いておられるんですけどね。  市長にお尋ねをいたしますけれども、特別委員会でもいろいろ前向きに議論をしてきております。昨日の答弁でもありましたけど、11月17日に文部科学省に矢野官房長、文化庁の次長にもお会いしたんですが、このときに要望した内容をちょっと読ませてもらいます。要望書の前段に、水中考古学の研究基地として最適地である松浦市鷹島町に水中考古学の専門考古学の研究機関を国の独立行政法人として設置し、国民の共有財産とする水中遺跡を確実に未来に継承することを強く要望しますということを前段に書いてある。  要望の内容ですけど、これは非常に私は今回、大きな第一歩前進だと思っております。鷹島海底遺跡で沈没している元寇船、木製いかりの引揚げに着手するために必要な経費を令和4年度において確実に措置することを要望します。  あわせて、国内における水中文化遺産の保護に関する予算について重点的な予算配分を行ってきたとともに、鷹島海底遺跡で沈没している元寇船の引揚げを実施する場合は、国のプロジェクトとしていただけるよう要望します。  また、2番目として、水中考古学専門機関を国の独立行政法人として設置するために必要な予算について令和4年度夏頃までに方針を示し、令和5年度予算において確実に措置することを要望しますという要望書を市長は提出いたしました。非常に踏み込んだ内容です。  今までは平成24年以来、ただ建ててくれ、つくってくれという要望でしたけど、これだけ予算措置も含めて要望したというのは、私は画期的な要望だと思っています。この点について市長の感想をお願いいたします。 65 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  昨日の椎山議員の御質問にもお答えしましたとおり、11月17日に令和会の皆様が秋野公造参議院議員のお取り計らいによりまして、文部科学省の矢野官房長に面談をされるということをお聞きしましたので、ちょうど私も東京に出張しておりましたことから、市としてこれまでの長崎県を通して国に要望している中身を前進させるために松浦市としての要望を行ったところでございます。  その要望の中身については、今、議員から御紹介があったとおりでありますけれども、1つ目は、鷹島海底遺跡で沈没している元寇船の木製いかりの引揚げに着手するために必要な予算を令和4年度において着実に措置することを要望しますということです。  あわせて、国内における水中文化遺産の保護に関する予算について重点的な予算配分を行っていただく、これは鷹島神崎遺跡のみならず、国の水中文化遺産の保護に関する予算を重点的に配分してくださいということに併せ、鷹島海底遺跡で沈没している元寇船の引揚げを実施するに当たっては、国のプロジェクトとして実施していただけるよう要望いたしますということを行いました。  また2番目には、水中考古学の専門研究機関を国の独立行政法人として設置していただきたいこと、そして、それに当たっては、令和4年夏頃、来年の夏頃までに方針を示し、令和5年度予算において確実に措置することを要望いたしますと。これは秋野先生からのアドバイスもありまして、このあたりはそのように要望したところでございます。  市といたしましては、これまで官房長、そういった方々にお会いすることはできませんでしたので、実際に官房長がこのように発言をされました。水中遺跡の保護は、国益の観点からも重要なものだと位置づけている。日本も地道にやってきたが、海洋国家でありながら、韓国やヨーロッパ諸国に比べ、水中考古学の分野が遅れている。  ただ一方で、文部科学省としては、発掘後に問題を生じたキトラ古墳、こういった問題を再び起こしてはならないということから、どうやって保存していくのかの見通しと保存技術の重要性を訴えられました。  鷹島においても、元寇船の引揚げのことを見据えて動かなければなりませんという御発言もありました。  また、国はイニシャルコスト、初期費用については得意だけれども、ランニングコスト、維持に係る経費に対しては不得意である。これは最初の建物を建てるときの補助金を出すことはできるけれども、その後の運営についてはなかなか補助金を出すことはあまりないんだというような御発言だったと認識をいたしております。  加えて、今回の要望の件については、まずは文化庁が予算を確保する必要がありますねということでありました。加えて、松浦市だけでなく、世論の盛り上がりが必要だということも申し上げられたところでありまして、今後、松浦市として、先ほど申し上げたような要望の中身を実現していただくためにも、世論の喚起が必要であるということを改めて認識したところでありまして、そのためには、来年の秋に予定をしております木製いかりの引揚げ、これを着実に実施すること、さらに、元寇というテーマを基に、時にはフィクションを交えながら、日本人の頑張った姿が見える物語もつくる必要があると考えております。  昨年度、元寇サミットを開催し、対馬市、壱岐市、松浦市が連携をいたしました。具体的な連携の取組を検討するとともに、松浦市歴史観光推進協議会などの民間の力もお借りしながら、世論を松浦から盛り上げていきたいと、このように考えておりますし、今後も国に対し、イニシャルコストとランニングコスト、初期投資と運営費のトータルで支援をお願いしていきたいと、このように考えております。(降壇) 66 ◯ 8番(宮本啓史君)  ありがとうございました。私はこれは大変進歩的だなと、前進したなと思っているんですよね。  それとあと新聞ですけれども、そのとき、秋野先生が、官房長の発言ですね、踏み込んだ発言で引揚げには大きな前進と。また、研究機関の設置、これからも大きく議論が進むと思うと発言、こういう発言も、非常に私は今回の要望書といいますか、これは意義があったんじゃないかと。これだけ踏み込んだ要望書は、やっぱり参議院の秋野先生からの御指導だと私は思っていますね。
     今、市長はそういった意味で今後のスケジュール、世論を喚起する御答弁がありました。これが全て実現すれば、松浦市は大きな、世界からも注目されるし、松浦市の大きな飛躍につながる、生き残りにつながると私は確信しておるんですけれども、そこで、市長にもう一点お尋ねしますが、官房長にこれだけ国会議員の先生と一緒に陳情して、新聞に取り上げられた。そこで、私はこれを機会にいろんな世論を喚起する問題ですけれども、市長を先頭に議会と、また、松浦市歴史観光推進協議会の代表と東京に陳情、そのときに国会議員の先生も1人じゃなくて、10人も20人も回って、世界の遺産ですからお願いするというような決意もひとつ御答弁をよろしくお願いいたします。 67 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  議員から度々その陳情の重要性を御指摘いただいているところであります。先ほど私自身が申し上げたのではなく、官房長のほうからも、松浦だけでなく、世論の盛り上がりが必要であるという御指摘をいただいています。ここが非常に重要なポイントであると思っています。  そのためには、やはり松浦以外の方々にもこの元寇の遺跡の重要性、元寇の船は国策で引き揚げるべきだ、そういった世論喚起が必要だと思っています。  そのためにも、先ほど申し上げましたとおり、元寇というテーマを基に、時にはフィクションを交えながら、日本人の頑張った姿、これは具体的にどういうことかといいますと、松浦党の頑張りですとか、鎌倉武士の頑張り、こういったものをしっかり訴えていく必要があろうかと思っております。  先般も、近江鍛工様が国の表彰を受けられ、ふるさと財団の表彰を受けられました。その際にお見えになった専務理事からは、この地域には、松浦党をはじめ、鎌倉武士が頑張ったという歴史があると、そのようにおっしゃいまして、そういった点が非常に共感をいただいているということを改めて確認したところであります。  そういったものをまずしっかりやる。そして、広く多くの方々に共感をいただくような取組をする、そういった上でそのタイミングをしっかり見計らった上で、今、議員からおっしゃるような方々を含めた陳情を行う、そのように段取りを取っていくべきではないかと考えております。(降壇) 68 ◯ 8番(宮本啓史君)  そういうことも並行してやってください。だけど、年に1回、今度、官房長に行ったようなことを陳情して、それも世論の喚起です。新聞が取り上げますから。今回、これがちょっと行っただけでも新聞が取り上げていただいた。これも世論の喚起、並行してやっていただきたいと私は思います。  そこで、秋野先生が言ったように、今般、元寇船を引き揚げて展示する場合、巨額の財源が必要となると。引き揚げた元寇船を鷹島で展示する場合、松浦市の財産とするのか、国の財産とするのか、大きな決断を迫られております。  いよいよ松浦市民だけでなく、県民、そして、世界から松浦市を訪ねてくる方々に展示するステージに入ると、こう発言をされております。これは大きな松浦市の発展につながると私は思っておるんです。  そこで、具体的に今度はいろんなもので、この点についてこれだけ予算措置を要望したんですけど、担当者としては、秋野先生とか文科省と綿密な打合せをする予定になっておりますか、上京する予定になっておりますか、お聞きします。 69 ◯ 文化財課長(内野 義君)  まず今後ですが、担当課レベルでは今後調査に係る事業の計画等について、議会終了後に文化庁で県を交え、協議をするよう日程を今調整しているところでございます。 70 ◯ 8番(宮本啓史君)  早急に行くんですか。1月か何かに行くの。 71 ◯ 文化財課長(内野 義君)  今月中を予定しております。 72 ◯ 8番(宮本啓史君)  よろしくお願いいたします。  次に6番目です。  この点については頑張っていただきたいと思います。  第2水産加工団地の用地造成についてです。昨日、この点では椎山議員のほうから質問がありました。市政概況報告では、水産加工団地整備のための用地造成について、9月から10月にかけて、新松浦漁業協同組合役員並びに若手漁業者との意見交換を実施するなど、地元関係者の御理解を得る努力を続けておりますと報告があっております。  そこで、昨日も答弁がありましたけれども、これも大きな松浦市の問題ですね。県や国から60億円、道路も入れれば100億円近くの公共投資が見込まれるんですね。これは条件として、地元の漁協の同意が必要なんですね。これは同意が取れなかったらもう国に補助金を、御破算になるわけですからね。松浦の魚市場もその同意をいただいた、それから、松浦火力発電所も同意をいただいた、これの同意をもらうために命がけでやってもらわにゃ困るわけです。その点について、もう一度確認をします。 73 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  昨日も御答弁申し上げましたけれども、調川地区における新たな加工団地用地造成につきましては、昨年9月から本年3月にかけて、地元漁業者を対象とした説明会を開催し、関係者の皆様に御理解いただけるよう協議を行ってまいりました。  4月下旬には、漁協組合長から地元漁業者のほうから今後も意見交換等は続けていきたいと回答がありましたので、5月以降から現在に至るまで、漁業組合長をはじめ、各地区における役員や若手漁業者との意見交換を積極的に行ってきたところでございます。  しかしながら、依然として御理解をいただける状況ではございませんので、引き続き関係者の皆様と意見交換を重ね、早期に実現できるよう鋭意努力を続けてまいります。  なお、近日中にも松浦及び星鹿地区において漁業者の皆様へ説明会を計画いたしておりますので、私自身がしっかり皆様方にお願いをしたい、このように考えております。(降壇) 74 ◯ 8番(宮本啓史君)  必ず同意を取るように努力していただきたいと思っております。大変重要なことですからね。  最後に、新型コロナの影響で経営が悪化する農漁業者への支援策についてちょっとお尋ねをします。  この点について、朝日新聞の2021年11月25日に、佐世保市は新型コロナウイルスの影響で経営が悪化する農漁業者への支援として、12月補正予算に計1億3,335万円を計上すると発表したと。「22日の定例記者会見で市側は「米価低迷もあり、農家の今後に対する不安を少しでも取り除きたいと、農協などと協議する中で決めた」と説明。農家が掛ける年間保険料の2分の1(上限7万5千円)を市が助成し、収入保険制度への加入促進を図るという。漁業者についても、魚価の下落に加え、燃油価格の上昇で経営が悪化しているとして燃油1リットル当たり10円を、12月から来年3月まで助成する。昨年度、市内の漁業者が使った燃油総量は計2,900万リットルとされ、その3分の1(4カ月分)を想定して9,800万円(事務費込み)を計上した。」と、こういう記事が載っておりましたけれども、松浦市の農家も、また、漁民も、佐世保も関連があるわけですね。例えば、松浦市の農家も佐世保の農家と一緒にJAに入っておりますし、松浦市でこの農漁業者に対する支援というものを、これを参考に何か検討されておりますか、質問します。 75 ◯ 農林課長(金子英樹君)  お答えいたします。  今申されました収入保険制度といいますのは、青色申告をされている農業者が加入できる保険となっております。自然現象や価格低下など、農業者の経営努力では避けられない収入減少分が補償の対象となっておりまして、過去5年間の平均収入を基本としまして、最大8割の補償がある掛け捨ての保険方式と、それに加えまして、最大1割の補償があります積立て方式、これを利用されますと、両方で減収分の最大9割の補償が受けられる制度となっております。  本市におきましては、収入保険制度へ加入されている農業者の方で、コロナの影響を受けている方の情報が把握できていないことですとか、ほかの保険に入られた方とのバランスなどを考えますと、佐世保市と同じように収入保険制度の掛金の支援を行うことは難しいというところでございます。  本市といたしましては、第6波等で農業者に影響が出るようなことがございましたら、これまでにも実施しました経営維持支援金等で支援策を検討してまいりたいと思っております。  以上でございます。 76 ◯ 水産課長(戸塚 悟君)  続きまして、水産分野についてお答えします。  漁業者が使う燃油の販売価格については、昨年度より上昇傾向が続いていることは承知しております。  現在、国におきまして燃油価格が上昇した場合にその影響を緩和するための備えとして、漁業経営セーフティーネット構築事業という制度がございます。  この事業は、原油価格が一定の基準を越えて上昇した場合に、漁業者に対し補填金が支払われるもので、その補填金は漁業者と国が1対1の割合で負担している状況です。  市としましては、この制度への加入促進を図るとともに、今後の燃油価格の状況を見極めながら、どのような形での支援が望ましいのかというところを漁業者の御意見をお聞きしながら今後検討してまいりたいと思っております。  以上です。 77 ◯ 8番(宮本啓史君)  松浦市民の漁業者も、松浦市の農業者も一緒ですからね。こういう問題は参考にして、早急に燃油の、例えば、漁業者の燃油1リットル当たり10円、これは平等ですかね。だから、こういう記事が載ったら対応を早急にしていただきたいと私は思います。よろしくお願いいたします。  また、再度あれしますけど、ちょっと確認しますけど、池成の風力発電の問題ですね、例えば、地域が説明会を拒否した場合、あくまでそういう場合は判断はどうするんですかね、その点は。判断基準がよう分からない。いつまで、もう事業者は待っておらないですよ。こういうふうな判断基準、それは是とするのか、そういうことを決めなきゃ。山崎議員もさっき早急にと言ったけど、やっぱり説明は聞いてもらうようにぜひ実行に移してもらいたいと思っていますけれども、この点はどうするんですか、あくまで拒否した場合。 78 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  先ほども答弁を申し上げましたとおり、私自身も含めてしっかりとそういった方々にお願いをしようという姿勢を持っております。その時点で、聞いていただかなかった場合にどうするかということをここで申し上げるのは、今そのタイミングではないと思いますし、そうならないように、しっかり皆様方にお願いをしたいと、このように考えております。(降壇) 79 ◯ 8番(宮本啓史君)  いろいろしっかりひとつ頑張っていただきたいと思います。我々議員も今期で任期が終わりますけれども、いろいろ皆様方には大変お世話になりました。  我々議員は、松浦市をよくすることは、理事者の方々と我々も一緒です。私は議員として役所の方にいろいろ攻撃をしたり、そういうことは控えたいと思って、一緒にこの松浦市を共に存続反映させるために努力をしてまいりたいと思っておる次第です。  今日はつたない発言でしたけれども、本日はどうもありがとうございました。    (宮本議員 一般質問席 降壇) 80 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして宮本議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩します。       午後0時12分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後1時15分 再開 81 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開します。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、7番・徳田議員の登壇を願います。  (徳田議員 一般質問席 登壇)(拍手) 82 ◯ 7番(徳田詳吾君)  こんにちは。  清風会の徳田でございます。2日目の3番目、今回で30回目の一般質問になります。午後一番でお疲れでしょうが、前向きな回答をよろしくお願いします。  全国的には新型コロナウイルス第5波も収まり、新型コロナウイルスのオミクロン株が発生しており、第6波が気になるところでございます。早く終息してほしいと願うものです。まだ気を緩めずにいなければと思います。  質問に入ります。  第1項目めは、福島の公共施設等の整備についてであります。  支所、公民館整備について質問いたします。  令和2年の12月議会で質問を行いました。ちょうど1年前であります。福島支所は昭和33年建築、63年経過しております。福島公民館が昭和42年建築、54年経過している。昨年新築された元の調川公民館よりも8年古うございます。福島支所は平成30年12月の耐震機能診断で耐震性がないと結果が出ております。2年経過しましたが、全然動きが見えないとの質問に対して、公共施設等総合管理計画に基づき個別施設計画を昨年度末までにつくる、その中で福島支所と福島公民館を併設した施設を検討していくと回答してあります。  計画はどうなりましたでしょうか。また、どう進められるでしょうか。 83 ◯ 会計課長(石黒修子君)  お答えいたします。  松浦市公共施設等総合管理計画に基づく個別施設計画については、令和3年3月末に策定し、ホームページで公表を行っているところです。  この個別施設計画では、各施設の今後の基本的な方針や使用年数などを明記し、令和3年度から令和12年度までの10年間を前期と後期に分けて実施の計画をしております。  その中で、福島支所及び福島公民館については、支所機能と公民館機能を統合し、建て替えを行うよう設計などは前期から取りかかるように計画をしております。  以上です。 84 ◯ 7番(徳田詳吾君)  前期とはいつのことですか。 85 ◯ 会計課長(石黒修子君)  前期は令和3年度から令和7年度までです。 86 ◯ 7番(徳田詳吾君)  もっとできるだけ早くお願いしたいと思います。  福島支所は福島地区の防災の拠点となるところでございます。強い地震が来たら、今度は福島支所が──柱の根元が全部道路側はやられておりますので、今度地震が来たら潰れると非常に心配しておるところです。早急に耐震基準を満たすように福島支所の新築をお願いしておきたいと思います。  消防センターについてですが、福島には消防の中心施設として消防センターが建設してありますけれども、消防センターの屋根の端と屋根自体も剥がれていると思うんですけれども、その状況と修理についてお尋ねをいたします。 87 ◯ 消防長(辻 昇一君)  消防センターの修理については、現場に出向いて屋根を確認したところですが、屋根板金材が折れ曲がっている箇所、一部は欠損している箇所等がございました。破損による影響がないか、2階室内についても確認をしましたけれども、天井や壁面に雨漏りをしたような跡は見られておりません。  修理につきましては、専門業者の意見を参考にいたしまして、他の修理が必要な施設もございますので、これらを踏まえて検討させていただきたいと考えております。 88 ◯ 7番(徳田詳吾君)  検討せずに早速修理をしてほしいと思います。雨漏りなどにつながる可能性があると思いますので、よろしくお願いをしておきたいと思います。  公園等についてお尋ねをいたします。  台風の後に福島の各公園内の道路等が通りにくくなっているとのことでございましたが、対応はどのようにされたでしょうか。
    89 ◯ 福島支所長(松永 毅君)  福島町の公園のうち、初崎公園において台風の後、倒木等があるということで連絡を受けまして、この件については支所でも確認いたしましたが、確認した際は指定管理者であるシルバー人材センターのほうで既に大きなものについては片づけをされておりましたので、通る分には支障がない状況になっておりました。 90 ◯ 7番(徳田詳吾君)  今後とも見回り等をよろしくお願いしたいと思います。  ふれあい広場のベンチやインターロッキングが壊れて危険でありますが、これの修理はできませんでしょうか。 91 ◯ 福島支所長(松永 毅君)  ふれあい広場の、まずベンチにつきましては、3年前にも一度、上部の板が外れておる部分についてボルト等が突き出ておりましたので、そのうち6か所につきましては、その時点で切断をしております。今回確認しましたら、4か所につきましては、また新たに板が外れてボルトが飛び出ておる状況でございますので、これにつきましては早急に対応したいと考えております。  また、インターロッキングにつきましては、外れてなくなっている部分がございますが、その部分につきましては、応急ではございますが、砂等を入れまして段差をなくしたいと。一部は行っておりますが、もしまだあるようでありましたら、そういう対応をしたいと思います。 92 ◯ 7番(徳田詳吾君)  よろしくお願いします。  友田市長の任期はあと2か月ほどになりました。私どもと一緒ですけれども、第2項目めは「ともだビジョン」の検証についてであります。  基本姿勢、市民との対話、視点・支点を変えるとしてありました。友田市長の公約とも言える「ともだビジョン」の4年間の取組結果について伺いたいと思います。多くの項目の中で、市政概況報告などで報告してあるものは除き、「ともだビジョン」の番号順で質問してまいります。  1、住み続けたいを実感できるまちづくりについて、(2)地域の価値観(松浦らしさの確立)として、歴史や文化、芸能など松浦市を語る上での確たる芯となる松浦らしさを市民とともにつくり上げ、市民全体で共有します。どうつくり上げ、どのように共有したと思っているのか。  (4)小学校区を対象とした協働によるまちづくりの推進、どう協働推進したのか。  (5)地域の豊かさや暮らしやすさなどの幸福度に関する独自指標の設定はどう設定されたか。  (6)まちの魅力を向上させる文化、スポーツ、生涯学習の推進をどのように進めてきたと考えているのか。  (7)3世代同居・近居支援制度の充実をどう充実させたのか。  (8)移住促進と空き家活用のための支援制度の創設はどのようにしたのか。  以上6項目についてお尋ねをいたします。 93 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  「ともだビジョン」の進捗、どうしているのかと、どうなったのかということでございます。  議員から御指摘のとおり、私の任期も残すところ2か月程度になってまいりました。市長に立候補するに当たって市民の皆様方にお示しをした「ともだビジョン」、これはいわゆる私の公約というような位置づけもできますので、市長に就任してすぐにそのビジョンをどのように進めていくのかということで、庁内でそれぞれの担当課と協議をいたしました。そして、毎年その進捗状況、各課でどのように取り組んできたか、そのことを管理してまいりました。もちろん途中で見直しを行って、方向性を変えて、こういうふうに進めていこうといったこともございましたけれども、その中身について御答弁をさせていただきたいと思います。  まず、地域の価値観(松浦らしさ)の確立につきましては、市民の皆様方とやはり共有して、一緒に考えなければならないということから、第2次松浦市総合計画の策定に際しまして、市民の皆様から幅広い意見を聴取し、松浦の未来にとって一番大切なもの、これについては人であることを確認しました。また、まちづくりの基本理念を「育つ・つながる・根をおろす」と定めたところでございまして、これが地域の価値観、皆さんと共有して出来上がった松浦の価値観と位置づけているところでございます。  次に、小学校区を対象とした協働によるまちづくりの推進につきましては、令和2年度に各地区におきまして説明会を開催するとともに、令和3年度は調川地区をモデル地区として選定し、現在、準備会の立ち上げに向けた協議を行っているところでございます。先般も関係の皆様方にお集まりいただきまして、市の考え方、そして、地域としてどのようなことに取り組んでいくのかということを御協議いただいたところであります。  3つ目の地域の豊かさや暮らしやすさなどの幸福度に関する独自指標の設定についてでございますけれども、9月議会で崎田議員の御質問にもこの点はお答えしましたけれども、私自身は松浦市独自で幸福度の指標をつくりたいと思っておりましたが、しかしながら、他の市との比較ができない、松浦市がつくった指標でほかと比べることができないのは、これはやはり不十分ではないかということから、独自指標の導入を見送りまして、大手出版社の住みよさランキング、これを本市の住みよさに関する客観的な評価指標といたしました。住みよさランキング2020で、本市は全国で285位、九州で21位に選ばれているところでございます。  次に、まちの魅力を向上させる文化、スポーツ、生涯学習の推進につきましては、市立野球場青のまちスタジアム、調川公民館の新設、上志佐公民館駐車場の整備、図書館資料の充実、鷹島運動公園トイレの改修、御厨地域運動場照明取替え、星鹿地域運動場真砂土の入替え、今福多目的広場の整備、スポーツセンター屋根改修などを実施したところでございます。  次に、3世代同居・近居支援制度の充実につきましては、令和2年度から県の制度に市独自の支援として新たに3世代で同居する場合の補助金の上乗せによる制度の充実を図りました。そして、子育て世帯への中古住宅の取得、改修についても支援を行っているところでございます。  次に、移住促進と空き家活用のための支援制度の創設でございますが、令和3年度、本年度から移住支援員(コーディネーター)を配置いたしまして、本市への移住を積極的にPRするとともに、空き家バンクに登録された空き家、空き店舗の改修費用等を支援し、平成30年以降、空き家活用19件、移住者175人につながっているところでございます。(降壇) 94 ◯ 7番(徳田詳吾君)  それでは、続いて(9)福島大橋の建設を掲げてある。福島大橋の更新を国、県へ強く働きかけ、新福島大橋の建設を目指しますとしてありました。長崎県へは要望されましたけれども、福島大橋の更新を佐賀県や国へどのように働きかけられたか。また、令和元年から佐賀県の管理ですが、佐賀県の管理状況を御存じだったらお願いいたします。  それから、(10)統廃合された旧校舎の活用として、旧養源小学校の写真が掲げてあります。廃校後、活用されていない旧校舎を地域活動の拠点や人を呼び込む施設として活用できるよう地域住民とともに協議会を立ち上げ、先進地視察等を行いながら早期活用を目指しますとしてありますが、どのように活用計画を立てたのか、また、今後の活用計画を伺いたい。  (11)現有する文化、レジャー施設の最大活用として、文化会館や市立図書館、不老山公園やモンゴル村、蛙鼻公園など現有する施設を最大限に有効に活用し、市民の文化、レジャーに接する機会を充実するとともに、交流人口の受皿として地域経済に貢献できるよう必要な施策を講じますとしてある。今挙げた5つについてどのように施策を講じたのか。  以上3点について伺いたい。 95 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  まず、新福島大橋の建設でございますけれども、この件は長崎県へ毎年要望を重ねております。しかしながら、県は機能上問題ないとして、架け替えの考えは示されておりません。このため、令和2年度から幅員の狭さや車両通行台数が基準を上回っていることを示しまして、橋の機能向上を求めているところでございます。  県、国に対してどのような要望を行ったかということであります。長崎県に対してはこのように要望を重ねておりますが、長崎県として具体的な前向きな前進がありませんので、佐賀県への働きかけについてはこれまでに行っていないところであります。  また、国においては、玄海原子力発電所の避難の実効性を訴える中で、そういった施設の必要性を訴えてまいりました。内閣府などへ出向いた際には、福島大橋も含め、筒井万賀里川線、こういった不十分な点を何とか国の施策で充実していただきたいということを要望してきたところでございます。  佐賀県の管理状況、これについては十分承知いたしておりません。  次に、統廃合された旧校舎の活用につきましては、旧田代小学校はまつうら党交流公社の事務所、実習室として有効に活用しております。旧大崎小学校、旧養源小学校は、民間への貸与も含め、物品の保管場所となっておりまして、引き続き有効な活用策を見いだせるよう努めてまいります。  なお、旧養源小学校については直近の動きがございますので、後ほど担当課長から答弁をさせます。  次に、現有する文化、レジャー施設の最大活用につきましては、松浦市文化会館は管理運営を民間業者に委ね、上質の文化公演などを提供したところでございます。  市立図書館は、西九州させぼ広域図書館と連携して図書館の相互利用を促進し、利便性の向上を図ってきたところであります。  不老山公園は、令和元年8月豪雨及び令和3年8月豪雨災害によってアクセス道路が通行止めとなっていることから現在休止しておりますが、災害復旧の進捗を図るとともに、復旧後の再開に向け、適切な施設機能の維持管理を行っておるところでございます。  鷹島モンゴル村は、適切な維持管理に努め、グランピングなど新たな利活用策の可能性を探るため、令和3年度にモニターキャンプを実施したところでありまして、この結果を基に興味を抱いておられる企業などへのアプローチを図ってまいりたいと思っております。  次に、蛙鼻公園は、福島全島公園化計画に基づき、現在、認定申請を予定しておりますオルレコースのポイント地点の候補となっておりまして、今後も適切な維持管理に努め、さらなる活用を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。(降壇) 96 ◯ 建設課長中村桂一郎君)  福島大橋の佐賀県の維持管理状況についてでございますけれども、現福島大橋に関しましては耐震補強が必要ということで、今、その準備が進められている状況でございます。  この進捗状況につきましては、6月議会で答弁しましたとおり、現在、令和5年度まで維持管理を行われる佐賀県において耐震補強の詳細設計業務を令和3年度の完了に向けて進められております。  現在の進捗状況については、11月に情報共有ということで、佐賀県より長崎県を通じて本市へ報告があっております。内容といたしましては、これまで説明があっておりました支承部の耐震補強として実施する浮き上がり防止、横揺れ防止、段差防止についてはおおむね設計が完了しておりますが、橋脚の補強については現在設計中であり、来年3月までには全ての補強設計が完了する予定ということでございます。また、関係機関への周知については、佐賀県と長崎県により今後協議が行われるというふうに情報共有を受けたところでございます。 97 ◯ 政策企画課長(星野真嗣君)  旧養源小の活用に関する動きでございますけれども、福岡市の美術教室運営事業者の方から旧養源小学校木造校舎を子どもたちの林間学校拠点として試験的に活用させていただきたいとの相談があっております。事業の詳細が分かり次第、地元に対し説明を行いたいと考えておるところです。 98 ◯ 7番(徳田詳吾君)  養源小学校については大変いいことだと思います。期待をしております。  それと、福島大橋ですが、拡幅改良と歩道をお願いしたいという考えに立っておりますので、できれば──今、石油の値段が高騰しております。それで、国は緊急放出をするとかいう話でございますので、ガスについても国家備蓄ですので、当然そういった状況が出てくると思いますので、ぜひとも国土強靱化事業の補助金等もありますので、そういう方面からも併せて国、県のほうへお願いしていただければと思うところでございます。  地域が潤う産業づくり、(2)地域を生業の場とする第1次産業の振興として農地や山林、海域を生業の場とする農林水産業は、市内に人を定住させる上でも重要な役割を担っており、農協や漁協、森林組合等との連携の下、国や県の制度を積極的に活用するとともに、市独自の支援を講じて、後継者育成や経営の安定化、所得拡大を図りますとして、水産業として養殖業のブランド化による付加価値向上、漁業者の経営力強化、松浦を代表する魚類のさらなる知名度向上、水産物の輸出促進、伊万里湾の環境改善、農林業として集落営農の推進と法人化支援、農産物の付加価値向上と販売力強化、肉用牛生産体制の強化、体験型観光と連携した6次産業化の推進、森林整備の推進、木材の利用促進と間伐材の有効利用とある。どのように進められたのか。  (3)既存企業の事業拡大への支援として、地域経済の一翼を担っている既存企業の事業拡大を支援し、市民の働く場の確保を図るとともに、市内企業と行政が定期的に意見交換を行う場を設置して企業のニーズを把握し、地域経済活性化に結びつく政策立案に努めますとされているが、意見交換の場の設置とその政策立案の成果はあったのか。  (4)基盤産業の確立に向けた地域経済構造分析の実施として、地域経済の振興には域外からの多くの外貨を稼ぎ、その上で地域経済への波及効果の高い産業を育成することが重要と考えます。このために、先進地で取り組まれている地域経済構造分析の手法を導入し、政策の波及効果が高い産業を見いだして、松浦市の基盤産業の確立を図りますとされているが、地域経済構造分析をどのようにされ、基盤産業の確立を図られたのか。  (5)商工業の振興による地域内経済循環の推進として、基盤産業により得られた外貨が地域内で循環し、地域経済の波及効果をもたらすよう、その受皿となる商工業の振興を図るとともに、個店の魅力向上を支援します。また、市が発注する公共工事や用地分譲等に当たっては、市民、法人として納税や雇用の確保に貢献されている地域資本を優先し、公金が地域経済へ最大限の波及効果をもたらすような政策に努めますとされているが、どのように商工業の振興を図るとともに個店の魅力向上を支援されたのか、また、公金が地域経済へ最大限の波及効果をもたらすような施策をどのようにされたのか。  (7)商店街のにぎわいと魅力づくりの推進として、商店街が取り組む各種イベントを支援し、にぎわいと魅力ある商店街づくりを図りますとある。魅力ある商店街づくりが図れたのか。  以上5項目についてお伺いします。 99 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  ちょっと多岐にわたっていましたので、漏れていれば御指摘をいただきたいと思います。  まず、地域をなりわいの場とする第1次産業の振興の中の水産業であります。  養殖業のブランド化による付加価値向上につきましては、青島○(まる)による青島産水産物のブランド化を図るとともに、星鹿タイ、鷹島トラフグの養殖産地育成計画を策定して取組を進めております。令和2年度は、星鹿タイグループがハーブを餌としたマダイの生産に取り組まれまして、令和3年4月からエレナ店舗で三ツ星真鯛ハーブ仕立てとして販売をされております。  漁業者の経営力向上につきましては、県の事業を活用し、漁業者の経営指導及び経営改善に必要な機器導入等へ支援を行っております。  松浦を代表する魚類のさらなる知名度向上につきましては、新松浦漁協加工場の製品開発と販売強化を支援するとともに、私自身が鷹ふくのテレビショッピングに出演をしまして、知名度向上に努めているところでございます。  水産物の輸出促進につきましては、関係者による協議や西九州させぼ広域都市圏連携事業で輸出事業者を招聘した商談機会の創出やテスト輸出に係るサンプル費用の支援を行いました。今後は、これまでの課題を整理した上で明確な戦略を立て、具体的な進展が図られるよう引き続き努力をしたいと考えております。  伊万里湾の環境改善につきましては、一部でございますけれども、その一部海域において底質改善剤の散布や海底耕うん、藻場再生や干潟耕うん、水質・底質調査を実施したところでございます。  農林業につきましては、集落営農の推進と法人化支援ということで、既に設置されている集落営農法人2法人の施設整備を支援するとともに、集落営農法人の設立に向けた研修会やアンケート調査を実施したところであります。  農作物の付加価値向上と販売力強化につきましては、アールスメロン、キンショウメロン、御厨ぶどうを松浦の戦略産品である松浦の極みに選定して産地戦略を図るとともに、施設の整備、IT化の導入支援を行ったところであります。  肉用牛生産体制の強化といたしましては、畜産クラスター事業、長崎県家畜導入事業、松浦産長崎和牛産地形成推進事業などによる優良な繁殖雌牛の導入と牛舎、堆肥舎の新築を支援し、所得向上を図ったところであります。  次に、体験型観光と連携した6次産業化の推進については、集落において話合いを実施いたしました。そして、加工品の検討を行いまして、現在、具体化に向けて必要な支援を行うよう準備を進めているところであります。  森林整備の推進といたしましては、間伐事業により森林が有する公益的機能の維持、増進を図るとともに、今後の森林整備に向け、基盤整備、路網整備などを行ったところであります。  木材の利用促進と間伐材の有効活用という点では、個人所有林の森林整備で発生する間伐材など未利用資源の活用に対して地域振興券を交付して、森林整備意欲の向上を図っています。  また、木育を推進することで、地元産木材を使った木のおもちゃの贈呈や森林を大切にする人を育てているところであります。  既存企業の事業拡大の支援につきましては、設備投資額の5%を奨励金として企業へ補助し、事業拡大を支援いたしました。また、市の計画で地元企業を認定することによりまして、固定資産税の減免や国庫補助率のかさ上げを行ったところであります。  意見交換をどのように行ったかということでありますが、新型コロナウイルス感染症の関係で、なかなかそういった機会は設けることができませんでしたが、先般、商工会議所の皆様方と意見交換を行い、様々な視点から今後のまちづくりについて意見交換を行ったところでありまして、民間の皆様方の御意見を踏まえながら、今後の商工振興につなげてまいりたいと考えているところでございます。  次に、基盤産業の確立に向けた地域経済構造分析の実施につきましては、平成31年2月に岡山大学から専門家を招聘しまして、講演会を実施いたしました。その先生が示された資料の中で、本市にとっては、改めて電力と水産業が本市の強みであるということが示されたところであります。これを受けまして、本市の稼ぐ力を高める取組として、松浦魚市場を核とした食料供給基地の整備が有効であるということを確認したところであります。  また、具体的な地域経済構造分析、これには費用がかかってしまうと。それをどう生かすかということについての十分な検証ができないということから、具体的な地域経済構造分析の実施までは至っていないところであります。  次に、商工業の振興による地域内経済循環の推進でございますが、令和2年6月に市内経済循環と市外需要の獲得の推進に関する条例を制定いたしました。また、市内での消費喚起を目的として、コロナの状況もありましたけれども、まつうら地域振興券の交付やプレミアム商品券の販売を行ったところであります。3回発行する中で、2回は市内の業者のみで使えるということで行いました。  また、公金をどのように市内に還元したかという意味では、県外からの誘致を前提としていました堂山工業団地を株式会社エミネントスラックス様に売却をしまして、地場企業の事業拡大を支援するとともに、松浦市が投じた公費を市内の皆様方に使っていただくということで対応したところであります。  次に、商店街のにぎわいと魅力づくりの推進でございますが、商店街等が取り組みます各種イベントを支援するとともに、この2年におきましてはコロナ禍で様々なイベントの開催が難しかったことから、それぞれの地域ごとに花火を上げていただくなど、地域ごとの抽せん会やサプライズ花火の打ち上げなどを実施したところであります。  全体でやることもいいわけでありますが、それぞれの商店街ごとにやることで地域のつながりがより強固になってきたということを私自身見てきましたので、今後、そういった取組を通じながら、商店街のにぎわいづくり、魅力づくりを支援してまいりたいと、このように感じたところでございます。  以上です。(降壇) 100 ◯ 7番(徳田詳吾君)  (6)体験型観光への一般旅行者の獲得と6次産業化の推進として、全国に誇る事業となった体験型旅行の閑散期に一般旅行者を獲得して通年型産業へ育成するとともに、農水産業の6次産業化と連携して交流人口の拡大を図り、地域所得の向上を目指しますとあるが、実現できたのか。  (8)地域の資源を生かした観光振興として、地域の産業、歴史、文化、景観、食など様々な資源を徹底的に掘り起こし、磨きをかけて松浦の魅力を高め、市民と行政が一体となって様々な情報発信を行い、西九州自動車道の延伸により時間距離が短縮された福岡都市圏等から人を呼び込み、地域にお金が落ちる仕組みづくりを推進しますとある。福岡都市圏等から人を呼び込み、地域にお金が落ちる仕組みづくりができたと思われているのか。  (9)まつうら親孝行プロジェクトの導入による域外需要の獲得として、市が窓口となり、親孝行につながるサービスを提供する市内の事業者を紹介し、県外で暮らす松浦市出身者が親孝行のために安心して市内の事業者に発注できる仕組みを構築し、建設業やサービス業などへの域外需要の獲得を図りますとある。域外需要の獲得ができたのか。  (10)元寇博物館の建設とその縁を生かした国内外との交流促進として、元寇博物館の建設を県とともに国へ強く働きかけ、早期建設を目指すとともに、元寇にゆかりのある国内外の地域との交流促進を図ります。国内、文永・弘安の役で蒙古襲来を受けた対馬市、壱岐市、糸島市、福岡市、太宰府市などと連携し、元寇サミットを開催して、関係自治体との国内交流を促進します。海外、元寇に関わりのあるモンゴル、中国、韓国、ベトナムとの交流促進と元寇の歴史を生かした国際理解の深化を目指しますとあります。元寇にゆかりのある国内外の地域と交流の促進が図られたと考えているのか。  以上4項目についてお尋ねをいたします。 101 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  体験型観光への個人旅行者の獲得と6次産業化の推進についてでございますが、国の補助事業を活用いたしまして商品開発を行い、個人旅行者の獲得に努めておりますけれども、この2年間、コロナ禍の影響で厳しい実績となっております。一方、まつうら党交流公社が地元生産者と協同でお土産品、ヒジキのふりかけ、そして、ポテトスナックなどを開発し、6次産業化に取り組んでおります。  次に、地域の資源を生かした観光振興でございますけれども、アジの水揚げ日本一を生かしたアジフライの聖地や日本初の海底遺跡鷹島神崎遺跡など、松浦市にしかない資源を積極的にPRして観光振興に努めました。まさに現在発行しております「わざわざ松浦」、これはアジフライと元寇遺跡を中心に作成したところでございます。  この結果、本市の観光客数は平成29年の80万人から令和元年には93万人に増加するとともに、まつうら観光物産協会ホームページの閲覧数は74万回から118万回に増加したところであります。  まつうら親孝行プロジェクトの導入による域外需要の獲得については、この親孝行プロジェクトの導入について関係者の皆様と協議を行いましたが、課題も多く、制度導入には至りませんでした。
     一方、域外需要の獲得ということ、そして、親孝行につながるという意味では、ふるさと納税のPRの中で松浦の魅力的な産品を離れて暮らす親族に送りませんかという提案を行い、これをまつうら親孝行プロジェクトと銘打って域外需要の獲得に努めたところであります。  次に、元寇博物館の建設とそのゆかりを生かした国内外との交流促進でございますが、まずは博物館を造るに当たっては、展示物となる遺物の収集、保存を行うための専門機関を鷹島に設置するよう県を通じて国に働きかけるとともに、国が市町村に求めている役割を果たすために松浦市として新松浦漁協との連携協定の締結、元寇サミットの開催、木製いかり引揚げのためのガバメントクラウドファンディングの取組、そして、将来的な元寇船の引揚げに向けて着実に実績を重ねてきたところでございます。  ガバメントクラウドファンディングでは目標額の1,000万円を上回る1,153万円の寄附が全国から寄せられ、来年10月に引き揚げることとしております。  海外との交流促進、できればベトナムと交流をしたいと思っておりましたが、なかなか機会に恵まれることができませんでした。現在、来年以降、長崎県がベトナムとの交流促進をしておりますので、そういったところで何らかのきっかけをつかめないか、検討しているところでございます。  以上でございます。(降壇) 102 ◯ 7番(徳田詳吾君)  続きまして、(11)福島町の地形と景観を生かしたオルレコースの認定取得と観光客誘致として、風光明媚な景色を散策しながら島内を一周できる福島町の地形を生かし、九州観光推進機構による九州オルレのコース認定を目指し、国内外からの誘客を図り、地域経済の活性化を図りますとある。実現できたのか、また、できるのか。コースはどんなコースになっているのか。  (12)景観に優れた場所の有効活用による交流人口の拡大として、訪れた人を魅了する景観に優れた場所を有効活用し、松浦産の食材を使ったグランピングや各種イベント等による交流人口の拡大を図り、経済活性化を目指しますとある。どの程度まで進んだのか。また、福島町喜内瀬免のグランピング施設の漁協との問題はどのように進めるのか。  以上2項目についてお伺いをしたい。 103 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  福島町の地形と景観を生かしたオルレコースの認定取得と観光客の誘致でございますが、散策するコースを設定いたしまして、認定機関の審査に備えているところでございますが、コロナ禍の影響により最終審査が延期されているところでございまして、いまだ認定取得までは至っておりません。引き続き、福島地域の新たな魅力の一つとなるよう認定取得に努めてまいります。  コースについては、担当課のほうから答弁いたします。  景観に優れた場所の有効活用による交流人口の拡大についてですが、今まさに御指摘のあっております未活用となっておりました福島町喜内瀬免の多目的広場にアウトドアレジャー施設を誘致し、来年、令和4年春のオープンが予定をされているところであります。近隣には民間事業者によるグランピング施設も既に設置されておりまして、交流人口の拡大に相乗効果が期待されるところであります。  それ以外には、御厨港埋立地の県営事業による緑地整備、長年動いておりませんでしたけれども、これを動かし、令和6年の供用開始に向け、工事が進められる状況になってまいりました。  喜内瀬免のグランピング施設の漁協との関係については、担当課が承知しておれば答弁をさせたいと思います。(降壇) 104 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  オルレコースの認定につきましては、1次審査を通ったということで、2次審査を受ける予定ではございますが、先ほど市長からもありましたとおり、コロナの関係で審査の手続が進んでおりませんので、引き続き認定申請に向けて取り組んでまいりたいと思います。  福島町のグランピング施設と漁協の問題につきましては、それぞれの事業者の意見を今聴取しておるところで、問題解決に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 105 ◯ 7番(徳田詳吾君)  コースを聞いておったんですけど、コースは後でどういうコースか教えてください。  3、安全・安心に暮らせるまちづくり、(2)あらゆる災害を想定した防災対策の充実強化として、自然災害をはじめ、原子力災害対策など想定される災害に対しての備えを充実させるとともに、地域防災力の要である消防団の充実を図ります。また、市民の防災意識を高めるため、地域ごとに自主防災組織の設立を促しますとある。消防団の充実が図られたのか、また、自主防災組織の設立は進んだのか、お答えをお願いします。 106 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  あらゆる災害を想定した防災対策の充実強化につきましては、取組全体といたしましては、まず志佐川の洪水対策として県事業による河床しゅんせつ工事を実現することができました。また、志佐地区の洪水対策として、雨水ポンプ場と管渠を整備しました。また、令和3年4月に消防署救助隊に潜水班を発足させ、水の事故に対応できる体制を整備したところであります。  さらに、防災行政無線のデジタル化に併せまして松浦市防災アプリを新たに導入することといたしておりまして、今年度中には登録された方のスマートフォン等へ災害情報などの送信を開始することとしております。原子力災害等についても活用できるのではないかと思っております。  消防団の充実については、それぞれの設備等の充実に的確に努めてきたと、このように考えておりますし、消防団の要望に応えてラッパ隊への太鼓の購入など、こういったものを進めてきました。  また、自治会ごとの自主防災組織につきましては、結成に向けて、この春より防災課の体制を強化し、今、熱心に自治会の皆様方に働きかけを行っているところでございます。少しずつ効果が出てきている、このように実感しているところでございます。(降壇) 107 ◯ 7番(徳田詳吾君)  続いて、(3)福祉保健サービスの充実による健康づくりとして、特定健康診断の受診率向上や高齢者の健康維持増進を図るとともに、福祉保健サービスを充実し、健康寿命の向上に努めますとある。その成果はあったのか。  (4)高齢者の元気があふれるまちづくりとして、高齢者が生きがいを持ち、住み慣れた地域で生き生きと暮らし続けられるよう、交流の場づくりや老人クラブ活動への支援を行うとともに、適切な福祉サービスを提供しますとある。老人クラブ活動への支援、適切な福祉サービスを提供したのか。  (5)安心して産み育てられる子育て環境づくりとして、結婚、妊娠、出産、育児に係る従来の支援策を基本に利用者のニーズの把握に努め、これまで以上に安心して子どもを産み育てやすい環境づくりに努めます。また、通学路や公園などの安全対策に努め、子どもたちの安全・安心の確保を図りますとある。実績はどのようなものがありますか。  (6)障害のある人もない人も共に生きる平和なまちづくりとして、障害のあるなしにかかわらず、誰もが社会の一員として社会活動に参加できる共生社会の実現を目指しますとあります。実績としてどのようなものがありますか。  以上4項目についてお伺いをいたします。 108 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  福祉保健サービスの充実による健康づくりにつきましては、特定健診の受診率60%を目標に取り組みました。しかしながら、コロナ禍の影響により令和2年度は一部中止や、令和3年度は完全予約制としたため、目標を下回ってしまいました。また一方で、受診しやすい体制整備のために個別健診実施医療機関の拡充を行ったところであります。  その成果としましては、これは高齢者の元気があふれるまちづくりにもつながるところでありますが、昨日の武辺鈴枝議員の一般質問の中で長寿介護課長が御答弁申し上げましたとおり、松浦市内の高齢者の皆様方の介護保険の費用が下がって、国を下回っているというようなところで成果は出ているというふうに考えているところであります。  高齢者の元気があふれるまちづくりについては、これも先ほどの答弁とかぶりますけれども、住民主体による集いの場の立ち上げ支援を行いまして、これまでに市内50か所が設置されています。100歳体操や会食等を通じて介護予防に効果が表れております。市内の集いの場を利用する高齢者の割合は国が示す基準を大きく上回っておりまして、調川のムーンリバー、福島の優愛の会、御厨のみくりや駅前元気カフェ、これらの皆様方が内閣府から表彰を受賞されるなど、本市の取組は高く評価されているところでございます。  老人クラブの皆様方とは「市長と対話しゅうかい」という会を重ねておりまして、御意見を伺いながら、その支援をしているところでございます。  次に、安心して産み育てられる環境づくりにつきましては、令和3年3月に子育て世代包括支援センター「だっこだっこ」を設置しまして、助産師の資格を持つ専任職員を配置して、妊娠、出産及び育児に関する相談に応じております。また、小学6年生までとしておりましたインフルエンザ予防接種の助成対象を令和3年度から高校3年生までに拡充をしたところでございます。  子どもたちの通学に係る安全の確保、これは午前中の一般質問でもお答えしておりましたとおり、交通安全プログラムを実施しながら、危険箇所の改善に努めているところでございます。  障害のある人もない人も共に生きる平和なまちづくりにつきましては、障害者自立支援サービスの充実に取り組みまして、年々利用者が増大をしております。令和元年度に県内の市町に先駆けて医療的ケア児の保育サービスも導入したところであります。また、佐世保特別支援学校北松分校の開設を平戸市と連携して実現するとともに、その通学に係る支援を行っているところでございます。(降壇) 109 ◯ 7番(徳田詳吾君)  4、次代を担う人づくり、(1)未来を担う子どもたちへの積極投資として、松浦で生まれた子どもたちが大人になっても松浦で暮らしたいと感じられるような環境づくりのために子ども基金を創設し、子どもたちへの積極投資を行いますとある。成果はどのようなものがあるか。  (2)地域全体で子どもを育む環境づくりの支援制度の創設として、子どもたちが松浦のよさに気づかないまま県外へ出て行くことがないよう、地域の伝統文化や地域芸能など故郷への愛着心を育むための取組を支援しますとある。どのように支援されたのか。  (3)地域を担う人材の育成と誘致として、次代を担う若者が地域で暮らすことに自信と誇りを持てるよう研修の機会等を設けるとともに、進学や就職で一度松浦を離れても戻ってきたいと考えるような人材育成に努めますとある。どのようなことをしたのか。  以上3項目についてお尋ねをしたい。 110 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  未来を担う子どもたちへの積極投資につきましては、松浦市子育て支援基金を創設いたしまして、子ども・子育てに関する取組を支援しております。また、鷹島小中学校の改築、学校へのICT機器の導入、部活動や社会体育等で上位大会へ出場する児童生徒への補助制度を設けたところでございます。  地域全体で子どもを育む環境づくりへの支援制度の確立、これは具体的な支援制度の確立には至りませんでしたが、この趣旨を踏まえ、御厨中学校が総合的な学習で使用する蛇踊りの蛇を更新し、御厨蛇踊り保存会の次世代への伝承を図ったところであります。また、令和2年度から上志佐小学校、令和3年度から福島養源小学校、福島中学校にコミュニティースクールを導入いたしまして、地域全体で子どもたちを育む環境づくりに努めているところでございます。  地域を担う人材の育成と誘致につきましては、対話によるまちづくりの進行役であるファシリテーターの養成講座を開催いたしまして、受講された18名のうち5名の方に令和3年度地域版未来会議で実際に進行役を務めていただきました。また、未来会議に参加した高校生や大学生、大学関係者の方々が本市のまちづくりに共感をいただきまして、その後も積極的に参加してくれておりまして、誘致という形での成功に結びついているのではないかと考えております。  以上です。(降壇) 111 ◯ 7番(徳田詳吾君)  5、民間の感覚を生かした市役所づくり、(1)年間の目標設定と進捗管理として、各課係ごとに取り組むべき年間目標を立て、定期的に進捗状況を報告する場を設け、目標の達成を図るとともに、それらの取組を市民に公開しますとあります。実践できたのか、どのように公開しているのか。  (2)成果にこだわる事業展開として、事業の計画段階から目的と目指すべき成果を重視し、その事業によって得られた成果の達成状況を明らかにしますとあります。どのように成果の達成状況を明らかにしたのか。  (3)職員提案制度の導入による職場の活性化として、それぞれの担当者が業務を行う上での改善策や効果的な施策を提案する職員提案制度を設け、業務改善への取組を推進しますとあります。職員提案制度を設け、業務改善への取組を推進したのか、また、成果はどうだったのか。  (4)明確な方針に基づく人材育成として、まちづくりの専門職である市職員のスキルアップ、能力向上は市の将来にとっても重要施策の一つであり、職責ごとに明確な方針を定めて人材を育成しますとあります。どのように人材育成を行われたのか。  以上4項目についてお尋ねをいたします。 112 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  まず、民間の感覚を生かした市役所づくりの年間目標の設定と進捗管理につきましては、各課で目標を設定した上で職員の個人目標に反映し、適宜取組状況について報告を受け、進捗管理を行っています。この事業は、中心的には副市長を中心に進捗管理を行っていると、そして、適宜私が報告を受けているという状況にあります。  次に、成果にこだわる事業展開につきましては、平成30年度の主要事業成果報告書から個別事業の目標に対する達成率を記載することといたしました。議会からはまだまだ不十分だという御指摘もいただいておりますけれども、そのような取組を新たに実施したところであります。また、成果については、数量などを用いて具体的に記載するよう努めているところであります。  次に、職員提案制度の導入による職場の活性化につきましては、令和元年度より制度を導入しまして、職員提案の募集、審査、表彰を行い、職員の企画提案能力の向上や業務効率化、業務改善に向けた意欲増進などを図っているところでございます。  以上です。(降壇) 113 ◯ 7番(徳田詳吾君)  まだあるんですけれども、時間もないようですので、この辺で終わりたいと思いますけれども、「ともだビジョン」について一部を除いて質問しましたが、答弁の中には本当にそうなのかと思う部分も多くありました。市長は達成を何%と思われているのか、また、今後達成しようと考え、「ともだビジョン」を新たに発行されるのか伺いたい。 114 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  先ほど申し上げましたとおり、それぞれもちろんできなかったこともございますが、掲げている項目のうち、成果として現れているもの、まだまだ成果には達していないけれども前向きに動いたもの、こういったものを評価いたしますと、大方8割方は達成できたのではないかと考えているところであります。  また、新たな「ともだビジョン」、これはやはり次を目指す上で必要だと思っておりますので、作成をし、公表したいと考えております。(降壇) 115 ◯ 7番(徳田詳吾君)  新しい「ともだビジョン」に期待をしたいと思います。  先月24日の選挙の説明会には友田市長のみの出席と聞いておりますので、次期も友田市長と思います。今後とも市政に対して前向きに取り組んでほしいと思います。  私の一般質問を終わりますけれども、今後とも市民のためとの思いで頑張ってまいります。よろしくお願いします。ありがとうございました。    (徳田議員 一般質問席 降壇) 116 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして徳田議員の一般質問を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。       午後2時14分 休憩 ───────── ◇ ─────────       午後2時25分 再開 117 ◯ 議長(久枝邦彦君)  再開します。  休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、質問順位に従い、16番・谷口議員の登壇を願います。  (谷口議員 一般質問席 登壇)(拍手) 118 ◯ 16番(谷口一星君)  お疲れさまです。新風・公明クラブの谷口一星でございます。今回も登壇の機会をいただきましたので、精いっぱい務めさせていただきたいと思います。  4年前、初めて議会に送り出していただいて、2月に就任をし、翌3月定例会で初めて一般質問をしたときのあの緊張と、そしてまた、つたない質問であったなということを思い返す中で、この4年間でどれだけ成長できたか分かりませんけれども、私なりの思いを持って、一つ1期節目のこの定例会を精いっぱい務めさせていただきたいと思うわけでございます。  一番振り返って思うのは、反省点として、60分間という時間制限の中でなかなか時間が足りずに質問をスキップしたり、理事者の皆様には大変御迷惑をおかけしたと思いますけれども、今回も4項目に通告を絞ったんですけれども、なかなかタイトでございますので、早速、通告に従いまして質問に入らせていただきます。  まず1点目、地域内経済循環の促進による商店街等の活性化に関する支援、取組についてでございます。これは私が最初の一般質問に登壇した際の1項目めの通告が商店街の取組支援の強化、そういった趣旨の御質問であったかと記憶をいたしております。  私自身、志佐のまちに生まれ、また、商売人の家に生まれて、この商工振興というものは、私が議会に籍を置く中で最も大きな政策の柱として取り組んできたつもりでございます。そういう意味で、今回もまずはこの質問から入らせていただきたい、その思いで通告をいたしました。  前9月定例会において、地域内経済循環の促進という視点からの御質問をいたしたわけでありますけれども、その際に2つの大きな視点があるのではないかということを御指摘申し上げました。  まず1点目は、地域内で所得を循環させていくという視点、そしてもう一つが、移出であったり輸出を通して外需を獲得していくという視点、この2つの視点を申し上げてきたわけでございます。そうしたときに、今回はそこから一歩進んで、具体的な取組についてお伺いをしたいと思っております。  いろいろな松浦市のこの4年間を振り返ったときに、アジフライの聖地というのは大変大きな効果を生んだ、これは間違いがない事実であろうと思います。アジフライの聖地として松浦は確実に知名度を上げましたし、多くの方に訪れていただき、松浦を楽しんでいただきました。そういった中で、私はその効果を、裾野を広く広げていかなければならない、その思いで何度となくそのことは市長とも、また、担当課とも議論させていただいてきたわけであります。以前の定例会においても、そういった仕組みづくりというものが重要ではないか、そういった趣旨の御質問をいたしたことも記憶をいたしております。  そういう中で、どんどん松浦市として展開していただきたいと思ってきたわけですが、残念ながら、この2年間というものはコロナ禍という不測の事態に直面をする中で、なかなか未知数の状況で対策に追われてきたのが現実ではないかと思っております。  そうしたときに、以前の定例会の中で、コロナ禍ではありましたけれども、若干の落ち着きを見せていたときに国や県、また、市としても施策を展開していく中で、アジフライの聖地としてどのように観光客を受け入れるという方針を持っているのかという御質問を申し上げたところ、当時の担当課長としては、誘客と、そしてまた、感染防止というものの2つを両立させていくような取組を進めていきたいという御答弁でございました。その時点から比べても、今のコロナ禍というものは随分落ち着きを見せております。県内においても、また、国内においてもそうかと思います。オミクロン株という新たな懸念材料はあるわけですけれども、そういったことも踏まえていただきながら、現時点で松浦市として観光の受入れということに対してどういった方向性をお持ちか、まずは御答弁をお願いいたします。 119 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)
     お答えいたします。  コロナ禍における観光施策への取組につきましては、感染防止対策と観光客受入れの両立を図りながら取り組んでまいりました。  具体的には、市内飲食店へ長崎県が実施する認証制度「チームナガサキセーフティ」への参加を促すとともに、県が開設した接種会場において優先してワクチン接種を行っていただくなど、安心して飲食店を利用いただける環境づくりに努めてまいりました。また、体験型旅行への誘客につきましては、県内の学生を対象にした利用料金の補助制度を導入するなど、コロナ禍であっても可能な範囲での誘客への取組を行ってまいりました。  さらに、観光庁の地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業において、感染拡大防止策を徹底し、安心・安全な新しい旅のスタイルを普及、定着させていくための実証事業を実施することとしております。  以上でございます。 120 ◯ 16番(谷口一星君)  コロナというものが今後どうなっていくか分からない中でありますけれども、やはり現時点において、この状況とうまく付き合いながら、お客様を受け入れていくというような方向性が必要なんだろうと思います。そういう中で、市としてもワクチン接種に関しても大きな決断をしていただいた中で、早期に接種をしていただく環境が整ったということもよかったことですし、現時点でよそから来ていただく上での様々な対策というものも、今、課長が御答弁いただいたように取られているんだろうと思います。  そういった中で、これからやはりアジフライの聖地というものをウイズコロナの環境の中にあって力強く進めていくんだという上で、今、市として様々な観光施策が取られていると思うんですけれども、そういった部分に関して簡単にで結構ですので、市の方向性を御説明ください。 121 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  観光促進への取組といたしましては、食に特化した雑誌「dancyu」へのアジフライ記事の掲載、プレジデント社企画のアジフライ会議の開催、そして、その模様を動画配信するなど、それぞれの媒体を通じて全国に向けた「アジフライの聖地 松浦」の知名度向上を図る取組を行っております。  また、本年度の新規事業といたしまして、観光庁が実施する地域の観光の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業に本市が提案したアジフライを核としたインバウンド向け観光コンテンツ磨き上げ事業が採択され、現在、観光庁と協議を行いながら事業に取り組んでいるところです。  福岡事務所では、松浦観光PR企画業務、「アジフライの聖地 松浦」誘客PR業務を実施し、関西及び福岡都市圏のラジオ番組でCMや魅力発信の番組を放送するなどして、松浦市への誘客促進を図る取組を行ってまいりました。  アジフライの取組のほかには、モンゴル村でのモニターキャンプの実施、オルレコースの認定申請、つばき荘のリニューアルへの取組など、現段階では具体的な成果につながっていないものもございますが、観光促進につながる取組を実施してまいりました。  以上でございます。 122 ◯ 16番(谷口一星君)  様々な取組を今御説明いただきましたけれども、やはり国内から、福岡都市圏が一番多いんでしょうけれども、来ていただくということになれば、これは先ほど申し上げた移出産業であるし、インバウンドということになれば、これは観光業、輸出産業と捉えられるわけですから、まさに外需を獲得するという視点において、松浦に大きなポテンシャルというものをもたらしてくれた仕掛けであったろうと思います。  そういう中で、これからコロナというものの後を見据えた、今、種をまいている段階にも一つなろうかと思いますので、こういった取組というものがさらに進んでいく中で、より多くの皆様に松浦にお越しをいただきたい、そのように思っているわけでございます。  そうしたときに、先ほど私が申し上げた議論に戻るわけですけれども、その来ていただいた方々が松浦で消費をしていただいた中で生じたものを循環させていく、より裾野広く経済効果を波及させていくという仕掛けが必要であるということになろうかと思います。  以前、私がこの御質問の中で、市長もそういった仕掛けづくりが必要であるという趣旨のことはお認めをいただきながら、若手職員を中心として庁内でプロジェクトチームをつくるということもおっしゃっていただいたと記憶をいたしております。まさにそういった取組の中で、このアジフライの聖地というものが一時的なブームから松浦市の文化として昇華をしていく、そういった仕組みづくりが求められると思っておりますけれども、その時点から今日に至るまで、様々な状況の変化等も踏まえてどういった取組が庁内でなされてきたか、その議論も含めて御説明願います。 123 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  先ほども答弁しましたとおり、雑誌掲載や動画配信など、アジフライを核とした様々な誘客事業への取組を実施してまいりました。また、これまでアジフライの聖地が一過性に終わらないよう若手職員によるミーティングを開催し、今後のアジフライへの取組について庁内で協議を行ってまいりました。会議では、アジフライに合うソース選手権など様々なイベントの企画提案がなされました。  これまでの取組の中で、市内への波及効果が生まれたものといたしましては、アジフライの連携店舗数が32店舗に増えたこと、オリジナルメニューを開発して独自のアジフライを提供する飲食店が増えたこと、おさんじとコラボしたアジフライのお菓子が誕生したこと、松浦鉄道とコラボしたアジフライ列車の運行等が挙げられます。  また、毎月第3金曜日のアジフライデーへの参加店舗の増加や学校給食でアジフライを提供することによる子どもたちの意識向上など、このような仕掛けづくりによりアジフライの効果を裾野広く波及させております。  市内全体で盛り上がるための施策といたしましては、様々な媒体を活用しながら、「アジフライの聖地 松浦」の知名度をさらに高めていくことが必要だと考えております。アジフライをきっかけに松浦市への興味を持っていただいた観光客の皆様に、アジフライだけではない松浦のほかの魅力にも触れていただきたく、そして、地元経済への波及効果を生み出していく、そういった好循環がさらに生まれるよう今後とも取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 124 ◯ 16番(谷口一星君)  まさにおっしゃっていただいたように、好循環を生んでいく仕掛けづくりが必要だと思っております。  そういった中で、御提案というんでしょうか、一つ私として思うのは、松浦に今、アジフライの聖地として、それをきっかけとして来ていただいた方々の多くは、やはり日帰りで松浦の食を楽しんでいただく方が多いんだろうと思います。まさにそこによって直接的な経済効果が生まれておりますし、飲食店が調達する原材料を地元から調達することによってそこにも経済効果は生まれるわけでありますけれども、そういった循環を広めていくという中で、来ていただいた方々に地元の商店であったり、道の駅でも結構ですけれども、様々なところに立ち寄っていただき、実際に松浦の魅力ある産品というものに触れていただくという仕組みづくりは非常に大きなものがあるのではないかと思う中で、そういった方々向けに対して何かしら地元に直接的に歩いていただく、ほかのお店にも誘導するような仕掛けが必要なのではないかと思うわけでございます。  そうしたときに、例えば、地元産品を購入できる地元の対象店舗での割引券の発行であるとか、おさんじなども協力をされておる中で、そういった店舗に直接的に足を運んでいただくためのちょっとしたお菓子の無料券のようなものの施策、そういったものが市として展開できないかとも思うわけですけれども、そういった点に関して行政としてどのようにお考えか、御答弁願います。 125 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  地元商店への購買につなげるため、令和元年度にアジフライマップを制作した際、連携店を周遊するスタンプラリーを実施した経緯がございます。  昨年度は菓子組合とコラボしたアジフライのお菓子の開発支援を行い、今後も地元商店が取り組む事業について、購買につながるよう支援をしてまいりたいと考えております。  議員御提案のとおり、今後は波及効果を行き渡らせるための施策について、様々なアイデアを出して取り組んでいく必要があると考えております。  以上です。 126 ◯ 16番(谷口一星君)  なかなかこれを今御提案申し上げて、すぐにどうこうというのは難しい現状にあるのは承知をするわけでありますけれども、やはり現実的に地元の商店を回っていただいて、松浦のよさというものを知っていただく、そういった直接的な仕掛けづくりというものも、これは必要なときではないかと思うわけでございます。そういった中で、今後こういった視点からの取組も行っていただきたいと思うわけでございます。  次に、アジフライの聖地から一旦離れますけれども、松浦市の特色ある商品開発という視点から申し上げれば、地域内経済循環というものを考えたときに、地元の特産品を活用して地元で魅力ある商品を産出していくことになれば、これは地域内での所得が循環するという視点とその商品を域外に販売することによって外から外需を獲得するという視点が出てくるわけでございます。そうしたときに、そういった商品開発に対して松浦市として様々な支援制度はあると思いますけれども、どういったものがあるかということについて、簡単に概略だけ御説明ください。 127 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  地元原材料を使った新商品開発に対する支援につきましては、松浦市がんばる中小企業応援補助金、松浦市ものづくりステップアップ応援補助金により新商品開発等に必要な経費の一部を補助する支援を行っております。  具体的には、松浦市がんばる中小企業応援補助金は、新商品・新技術開発事業で補助率2分の1以内、補助額上限10万円を補助する事業です。また、松浦市ものづくりステップアップ応援補助金は、3年間の事業計画に基づき補助するもので、補助率3分の2以内、補助額上限年100万円を補助する事業です。  なお、地元原材料に限定したものではございませんが、松浦市地域産業雇用創出チャレンジ支援事業補助金など、ほかにも新商品開発に対する支援も行っております。  以上でございます。 128 ◯ 16番(谷口一星君)  そういった施策があるわけでありますけれども、現実的に今、松浦の若手の経営者の方で、松浦にとどまらず全国に、また、世界に向けて自らの商品を展開していきたいという思いを持ったチャレンジングな方々がたくさんいらっしゃるわけであります。そうした方々にそうした思いを実現していくための後押しというものは、これはまさに松浦の未来を考えた上での先行投資にもなるわけでありますので、ここにはしっかりと対応していただきたいですし、がんばる中小企業応援補助金に関して上限10万円というのは、やはり上限額としてどうなのかなと思うところもありますし、やっぱりそういったところは地元経済界等々も含めて、特に若手の方々、思いがある方々も含めてしっかりとその辺は議論していただく中で、より有効性の高い制度として確立をしていただきたい、そのように願うところでございます。  そういった様々な対応を市としても取られているわけでありますし、これから松浦市としてしっかりと展開をしていくという思いの中で取り組んでいただきたいわけでありますけれども、市長も同じく4年間、一つの区切りを迎えられるに当たって、アジフライの聖地としての経済波及効果の拡大というものをこれまでどのように思われ、そして、取り組んでこられたかということも含めてでありますが、地域経済活性化に対する市長の思いということをひとつお聞かせ願いたいなと思うわけでございます。 129 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  私が市長に就任して一番の成功は、アジフライの聖地だろうと思います。これはあくまでも私は言い出しっぺだけでありまして、それが実現できたのは、魚市場を誘致していただいた先人たちの努力、そして、そこに生産物を届けていただく水産業界の生産者の皆様、こういった様々な方、そして、さらには鮮魚を立て替えて、仲卸で購入して、また地元で消費していただく、そういった歴史が松浦市にあったからこそ、アジの水揚げ日本一というそういった強みがあったからこそできたと思っています。こういったことを多くの皆様方の御協力によって実現できたのがアジフライの聖地だと思っておりまして、その成功を今後の松浦にどうつなげていくかは大切な視点だと思っています。  今、松浦市のまさにキラーコンテンツ、集客力のある取組としてアジフライがあります。アジフライを通して松浦の知名度が上がり、一度松浦を訪れたい、こういったニーズにつながっています。そういった方々からいかにお金をこの地域に落としていただくか、これは取組として非常に重要な視点だと思っておりますので、引き続きいろんな主体の方々と協力して取り組まなければならないと思っています。  実は以前、私があるところでお菓子を買っておりまして、住所を書いたら、ああ、最近松浦にアジフライを食べに行く人がいるんですねと、実はそのお客さんがうちに寄ってくれるんですよという方がいらっしゃいまして、市外のところでした。これはいけないと思いました。せっかく松浦に来ていただいている方々がそういったところでお菓子を買うんではなくて、松浦市内でお菓子を買っていただきたいという思いから、菓子組合の皆様方に最初のイニシャルコストを支援して、あのアジフライのお菓子ができてきました。  こういったことと同じように、まずはアジフライをキラーコンテンツとして、それがぐんぐん引っ張って、それが引っ張ることでどんどん波及効果を生み出し、いろんなものにつなげていく、こういった視点は大切だろうと思っておりますので、現状に甘んじることなく、さらなる高みを目指していろんな取組をしなければならないと思っているところであります。  先ほどお話のありました松浦市内における若手の方々の挑戦、こういったものを応援するのはまさに行政の役割だと思っておりますので、十分そういった方々と意見交換をしながら必要な施策を展開してまいりたい、このように考えております。(降壇) 130 ◯ 16番(谷口一星君)  ありがとうございます。市長としても、この思いというものをしっかりと引き続き具体的な形にしていただくべく、先頭に立って御尽力いただきたいなと思うところでございます。この課題は一朝一夕で解決するものではありませんけれども、行政の皆様方の不断の努力をお願いするところでございます。  それでは、次に2点目、子育て世帯へ対する支援の充実へ向けた取組についてお伺いをいたします。  本市は子育て施策において、県内においてもトップランナー的な位置づけの中で先駆的な取組を推進してきたというふうに承知をするわけであります。そういった中で、国に関しても子育て施策に対して様々な拡充が実現をしていく中で、令和元年10月からは教育・保育の無償化制度により3歳児以上の保育料の無償化がスタートしたと承知をするところでございます。加えて、本市においては、本来保護者が負担すべき費用とされる副食費についても独自施策により助成をしているというふうに承知をいたしております。  今回はそこから外れる方々、3歳児未満についてを中心にお伺いしたいと思っておるところでありますけれども、まず、収入が年収360万円以上の階層、いわゆる国の第4から8階層というそうですけれども、第2子以降に関して保育料を負担する際に市として助成している仕組みがあると思うんですけれども、その際に子どもの数をカウントする、第2子以降かどうかということをカウントする方法を簡単に御説明願えますでしょうか。 131 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  第2子の保育料につきましてですが、多子世帯やひとり親世帯への軽減措置といたしまして、国の記事で第2子は半額、第3子以降は無料というふうになっております。本市におきましては、独自の施策といたしまして第2子を無償としておりますので、第2子以降の保育料は無料ということになっております。  ただし、議員御指摘の第1子、第2子のカウントの方法につきましてですけれども、これには国の基準がございまして、年収360万円未満の世帯というのは年齢の制限がなくて、最年長からカウントいたしますが、年収360万円以上の世帯につきましては、小学校就学前までの範囲において最年長からカウントすることとなっております。  例えば、小学1年生、2歳、1歳の3人の子どもを持つ世帯において考えてみますと、年収が360万円未満であれば、制限なく小学1年生が第1子、2歳が第2子、1歳が第3子とカウントいたします。本市の第2子無償化により保育料は第2子以降無料となりますので、2歳と1歳の子どもの保育料は無料というふうになります。  同じ世帯で年収360万円以上でありますと、就学前までの範囲でカウントいたしますので、2歳が第1子、1歳が第2子というカウントになります。1歳は本市の第2子無償化により無料となりますが、第1子とカウントした2歳が3歳未満ですので、市の基準で月額2万3,000円以上の保育料となります。こういうのが仕組みになります。  以上です。 132 ◯ 16番(谷口一星君)  まさに今御説明いただきましたように、年収の区分によってカウント方法が異なるというのが現状の仕組みかと思います。国がそういう仕組みを取っている中で、市としてもその枠組みの中で支援されているということは承知をするわけですが、やはり地域の宝として子どもを育てていくという視点からも、そのカウント方法というものを統一できないかということは大事な視点ではないかと思うんですけれども、その点について市としてどういった御所見をお持ちか、御回答をお願いします。 133 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  仕組みの統一ということでありますと、その仕組みをなくしてというか、国の基準どおりにするということでしょうか、それとも──カウントの方法を変える、変更するということにつきましては、そういったことを施策として行っている市町はございますけれども、例えば、そのカウントの方法を外して考えるとなりますと市独自の施策となります。国の補助の対象外にもなりますし、新たに約1,000万円程度の財源が必要となることから、現在のところはそういった仕組みの方法を変えるということは検討いたしておりません。 134 ◯ 16番(谷口一星君)  今御答弁いただいたように、それは確かに市としての負担のことも考えたときになかなか難しいということは理解をするわけでありますけれども、簡単な数学的に考えても2.0出生率がないと人口は維持できないわけでありますし、加えて社会的移動というものも当然あるわけで、松浦市においては社会的移動では減少傾向を示されるというのは、これは当然そういった結果になるのかなと思うわけであります。  もちろん、社会的に移動を行う方々を受け入れていくという環境づくりは必要でありますけれども、そういった意味においても、最低でも2.0は必要という中で、松浦市は今1.8ぐらいですか。(発言する者あり)もうちょっと下、1.8弱ということであるならば、もうちょっと上げていく仕組みづくりができないかという中で、やはり松浦において子どもを産み育てたいと思う方々がいらっしゃる中で、仮にそれが金銭的な制約であったり、そういった制約の中で難しい状況というものは、これは市として避けていくべきではないかなと思うわけであります。  そういった中で、どこまで市として財政的に対応できるかという懸念はあるわけですけれども、まさに育てる子育て世代に対しての支援というものをより強化していくという視点は、これは大事ではないかという思いの中で、まずはカウント方法の変更であったり、そういったところの対応をお願いしたいと思ったわけでございます。  もちろん、これに関して様々な課題というものは私も承知をするわけですけれども、担当課として、こういった様々な子育て世帯の皆さんの思いというものをしっかりと受け止めていただきながら、そこの実現に向けて不断の努力というものは引き続き行っていただきたいというふうに御要望を申し上げたいと思います。  次に、子育て世帯に対する支援の中でも財政的支援というのか、そういった側面からお伺いをしたいと思うんですけれども、人生を考えたときに、やはり子育てをする年代というのが一番人生の中で家計としての支出が増える世代ではないかと思うわけであります。そうしたときに、子どもを育てる中で支出をしていくという資金を、所得を地域内で循環させていく、そのウエートを高めていくという視点も重要な視点ではないかと思っております。  その中で、例えば、子育て世帯への支援ということと、また、地域経済での循環を拡大していくという視点を兼ね合わせた施策として、子育て世帯に対して一定の上限は必要でありましょうけれども、プレミアム付商品券のようなものを販売していく、そういった中で子育て世帯に対して直接的な支援を行っていくというような仕組みができないか、そのように思うわけですけれども、そういった取組に対して市としてのお考えを御説明ください。 135 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)  先ほど議員がおっしゃったように、3歳以上の保育料とは別に保護者が負担すべき費用とされました3歳以上の副食費、これはおかずやおやつ代になるんですけれども、そういったものにつきましても、本市独自の子育て世帯への負担軽減策として月額上限4,500円、年間で1人当たり5万4,000円を助成しております。  また、子育て世帯を対象といたしましたアンケートでは、経済的な負担軽減策の要望は大変多うございます。支援策について様々な御意見もいただいており、その御要望の一つでありました子どものインフルエンザ予防接種の助成につきましては、本年度から対象年齢を高校生相当まで拡大いたしまして、さらに保護者の負担軽減も図って実施をいたしております。  今後も子育て世帯のニーズを捉えた支援策というのを検討したいというふうに思っておりますが、プレミアム付商品券等に関する御要望というのは現在のところいただいておりませんので、必要性としては低いのではないかなというふうにも捉えております。現時点では、子育て支援策としての子育て世帯向け商品券などの発行は考えておりません。  以上です。 136 ◯ 16番(谷口一星君)  私が申し上げたかったのは、子育て世帯に対しての支援ということと、やはりその中で、いかに地域の中でそういった支援によって拠出した資金というものを流通させていくかといった視点も捉えた今後の支援策の拡充というものは、これは議論がされるべきではないか、そういった思いの中での御指摘というより御提案ということでございまして、やはり地域内でその資金を循環させていくことによって地域全体を浮揚させていく中で、より子育て支援も強化していけるわけでありますから、そういった支援の好循環というものを生んでいけるような取組というものに対しての視点を今後も担当課として持ちながら御対応いただきたいという思いでの御提案でございました。  次に、市長に御所見をお伺いしたいわけでありますけれども、子育て世帯への支援、また、友田市長自身がそういった施策に対してどういう思いでこれまで当たってこられたか、また、今後の思いというものも含めて御答弁をお願いいたします。 137 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えをいたします。  子育て世帯へ対する支援といたしましては、先ほど御答弁いたしましたとおり、これまでに保育料の軽減、高校生相当までの医療費の助成、不妊治療費助成などの財政的支援に加えまして、みんなの子育て広場URACCOや子育て世代包括支援センター「だっこだっこ」の設置など、妊娠、出産、育児に係る相談体制の充実を図り、人的支援にも積極的に取り組んでまいりました。  また、子育て世帯が働きながら子どもを産み育てる環境を充実させるためには、職場や地域の理解、協力は欠かせないものと認識しております。今後も子育て世帯の見守りなど地域住民への御協力をお願いするとともに、民間事業所に対しては子育てサポート企業としての国の認定制度、くるみん認定の推奨など、子育てしやすい職場環境の構築と企業価値を高める取組への働きかけを行うとともに、学校や医療機関等の関係機関と連携を密にしていくことで、松浦の地域全体で子どもを産み育てる環境づくりを充実させるために努力をしていきたいと考えております。  また、引き続き令和2年度に策定をいたしました第2期松浦市子ども・子育て支援事業計画に基づく各種子育て支援策を推進しまして、子育てサービスの充実を図ることで、さらなる子育てしやすいまちづくりを目指してまいりたいと考えております。  なお、この子育て施策、それぞれの自治体が一つのパイを奪い合うような形になるのはいかがなものかという御指摘もあるところであります。やはり日本全体の人口が減っている中では、国においてその点をしっかり注視していただいて、必要な対策を取っていただくということも必要だと思っておりますので、市長会等を通じて、そういった視点についても要望していきたいと考えております。(降壇) 138 ◯ 16番(谷口一星君)  やはり子どもの数がある程度地域にいるということは活性化の意味においても大変重要な視点でありますので、引き続きよりよい子育て環境の整備に向けて本市としても取り組んでいただきたい、そのように思うところでございます。  それでは次に、3項目めに移らせていただきます。  地域公共交通網の維持並びに公共交通空白地有償運送の活用についてお伺いをいたします。  本年11月の新聞報道によりまして、本年もMRに対して財政支援を行うという記事が掲載されておりました。これまでも沿線自治体は施設整備費用などについて補助をしてきた経緯はあるかと思いますけれども、昨年、初めてコロナの影響によって直接的な財政支援を行ったと記憶をいたしております。たしか4市2町で6,740万円、うち本市が800万円、昨年支援した経緯があろうかと思いますけれども、今回の支援概要について簡単に御説明願います。 139 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  昨年から続く新型コロナウイルスの影響により、学校休校や市民の外出自粛、観光客の減少等で松浦鉄道の利用者が著しく減少する中、松浦鉄道株式会社は沿線地域における生活路線を維持していく使命を担っております。そのため、利用者が減少し、運賃収入が確保できない中でも、これまでどおり安定的かつ持続的な運行を行うことができるよう、本年11月5日、松浦鉄道自治体連絡協議会の臨時総会におきまして、長崎県、佐賀県及び沿線6市町で協調して支援することとなりました。
     支援規模につきましては、全体で1億2,000万円を目安とし、本市負担分684万円を今議会に補正予算として計上しております。  以上です。 140 ◯ 16番(谷口一星君)  それでは、MRの今後の見通しについて、お分かりになれば簡単に御説明ください。 141 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  松浦鉄道の輸送人員及び収支の見通しにつきまして、11月末時点での令和3年度の輸送人員は235万3,690人で、コロナ禍以前の令和元年度と比較して約15%の減、旅客運輸収入は約5億1,200万円で、同じく令和元年度と比較して約22%の減となっておりますが、前年度よりは若干上向くものと予想されております。  なお、令和3年度の営業利益につきましては、今回の1億2,000万円の持続化支援金を含む特別利益を計上することで、最終的な当期純利益のマイナス幅が大幅に圧縮されます。  また、令和4年度につきましては、沿線自治体の支援額を含めた収支予測を現時点で立てられておりませんが、旅客運輸収入はコロナ禍以前の令和元年度程度まで回復するのではないかと見込まれております。  以上です。 142 ◯ 16番(谷口一星君)  ありがとうございます。今回、コロナという不測の事態が生じた中で厳しい状況があったわけですけれども、ただ、沿線住民の減少等であったり、様々な運賃収入が減っていく要因というものも懸念をされる中で、今、協議会において今後の収支の見通しであったり、方向性について何かしらの議論がなされていないか、もしあれば簡単に御説明ください。 143 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  松浦鉄道株式会社の収支改善に向けた議論につきましては、11月5日に開催された松浦鉄道自治体連絡協議会臨時総会において、松浦鉄道株式会社から自助努力による収支改善策が説明されたところでございます。  具体的な取組内容といたしましては、令和3年度の役員報酬及び社員賞与の一部減額などによる人件費削減、また、お客様感謝デーや観光列車の運行、クラウドファンディングによる資金調達などの増収対策も計画されております。さらに、令和4年度以降には減便についても検討する旨の発言もあっており、引き続き実施される観光客の取り込み等と併せ、収支改善に向けた取組を進められる方針でございます。  また、本年度、松浦鉄道自治体連絡協議会が実施しております松浦鉄道施設整備計画の策定調査におきましても、コンサルティング事業者による収支計画の検証や増収施策などの調査、分析が行われております。  以上です。 144 ◯ 16番(谷口一星君)  今、そういった取組を御説明いただいた中で、自助努力によるものは、もちろん可能な範囲でなさっていただきたいわけでありますけれども、減便などの検討ということになると、やはり直接利用者に対しての便益に関わってくるわけでありますので、そういった視点については、市としても利用者の便益というものの観点も踏まえた上で様々に協議会の場で発信をしていただきたいなと思いますので、それは御要望として申し上げます。  次に、路線バスについてお伺いをしますけれども、本市路線バスは赤字路線が多いという中で、欠損補助という形で支援をしている路線も多くあるかと思いますが、コロナ前後の欠損額と、そして、令和3年度、概算で結構ですので、分かっていればその額も併せて御説明ください。 145 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  路線バスの運行につきまして、西肥自動車株式会社及び昭和自動車株式会社のコロナ禍以前の平成30年度の欠損補助額は合わせて7,363万円、令和元年度は7,976万5,500円、コロナ禍の令和2年度は7,970万1,500円でございます。  また、令和3年度は9,810万6,000円の見込みでございまして、コロナ禍以前の平成30年度から約2割増となっております。  以上です。 146 ◯ 16番(谷口一星君)  そういった中で、コロナによる影響も大きくあったと思いますし、人口減少等々、利用者の減少の影響というものもあるんだろうと思いますけれども、松浦市にとってかなり大きな額を欠損補助という形で助成しているということになろうかと思います。  そういった中で、今後、人口減少等も加速をしていく懸念がある。そういったことも加味しながら、ただ、こういった公共交通網を維持していかなければいけないという中で、どこまで松浦市の体力としてそれに頼るかという議論も正直あるんだろうと思います。  そうしたことも踏まえた上で、本市としてそのような点に対してどのようにお考えかということの御所見をお願いいたします。 147 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  議員御指摘のとおり、地域公共交通網を維持していくための市の財政負担は年々増加傾向にございます。このことにつきまして、市といたしましては、高齢者などの交通弱者対策や利便性の向上などの施策と併せ、既存路線の見直しによる効率化を図ることが重要であると考えており、現在取組を進めているところでございます。  なお、今後の具体的な取組の方向性につきましては、現在策定中でございます松浦市地域公共交通計画に目指すべき方向性などを定め、地域公共交通網の維持を図ってまいりたいと考えております。  以上です。 148 ◯ 16番(谷口一星君)  そういった中で、取組をしていかなければならないというのは現実的にあろうかと思います。ただ、やはりそういった見直しの中で、しわ寄せという言い方が適切か分かりませんけれども、利用している住民の皆さんにとって便益が損なわれるような事態というものは、これはできる限り避けるような努力をしていかなければならないんだろうと思います。それが行政としての責務だろうと思います。  ただ、そういった中でも、細かなニーズというものに市としてどこまで応えていくことができるのか、これは財政の観点からも極めて難しい問題だろうと思います。  そういった中で、私は以前、この一般質問の場で公共交通空白地有償運送、道路運送法の特例を活用した三重県菰野町のあいあい自動車の取組を御紹介申し上げました。これは互助的に交通網を維持していこうという高齢者と運転ができる地域住民とのマッチングをしていくシステムであり、このシステム自体はリクルートベンチャーズが立案した仕組みかと承知をいたしております。それに対して、こういった視点を松浦市としても取り入れていくことができないかという御提案に対して、当時の担当課長からは、様々な問題はあるけれども、そういった視点も取り入れられないかということを検討していく中でできる限りの支援が検討できないかというような前向きというか、市としてまずは勉強したいというような御答弁をいただいたように記憶をいたしておりますけれども、そういった流れの中で、こういった取組について具体的に検討がなされたかどうか、その辺のところの御説明をお願いいたします。 149 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)  お答えいたします。  令和元年度の谷口議員の一般質問以降の検討状況につきましては、AI技術を活用したデマンド型交通サービスなどを中心に研究、検討を進めてまいりました。  現在、市内の交通空白地帯解消に向けてこのような取組ができないか、協議を進めているところでございまして、このことにつきましては、次期松浦市地域公共交通計画の中でも示してまいりたいと考えております。  以上です。 150 ◯ 16番(谷口一星君)  ちょっと時間の兼ね合いであまりここから深掘りできないんですけれども、やはり地域の公共交通網に依存する方というのは、高齢者など弱者と言われる方々が多いという現実があろうと思います。そういった中で、こういった交通体系を維持していくというのは、行政として、また、市長として極めて重要な責務であると思うわけでありますけれども、市長としてのこれまでの取組であったり、思いというものの御所見を賜りたいと存じます。 151 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  本市の公共交通の維持につきましては、今年度終期を迎えます松浦市地域公共交通網形成計画に掲げる「誰もが便利に移動できる、持続可能な公共交通ネットワークの実現」を将来像として取組を進めてまいりました。  具体的には、議員御指摘のとおり、高齢者や児童生徒などの交通弱者対策を重点課題として優先的に検討を進めてきたところでございます。一方で、地域公共交通網を維持するための市の財政負担は年々増加傾向にあることから、既存路線の見直しによる効率化や地域の実情に見合った運行体系の見直しも急務であると考えております。  このようなことから、現在は福島地域の陸上交通再編をはじめ、交通空白地帯の解消や路線見直しの取組を進めているところでございます。今後の方向性につきましては、現在策定中の松浦市地域公共交通計画でお示ししたいと考えております。  いずれにしても、地域公共交通網を維持していく上で市の財政負担の抑制は急務でありまして、加えて、限られた財源の中で高齢者をはじめとした交通弱者対策などの各種施策を推進するためには、既存のシステムにとらわれることなく、新たな視点での取組を検討していくことが重要であると、このように考えております。(降壇) 152 ◯ 16番(谷口一星君)  ありがとうございます。やはり様々な新たな仕組みというものも出てきますし、AI技術であったり、そういったものを活用しながら、市としてその体力の中ではありますけれども、より多くの皆さんの便益というものを確保していく取組というものは、これからもしっかりと庁内で御検討いただきたい、そのように思っております。  それでは、4項目めに移らせていただきます。健全で持続可能な財政基盤の確立へ向けた取組についてお伺いをいたします。  この財政というものを捉えたときに、松浦市の財政も大変厳しいわけでありますけれども、地方債の残高等もかなり大きなものがあります。建設公債ということでいえば、これは世代間の格差というものを是正するような側面もあるかと思うんですが、例えば、赤字公債ということになれば、これは将来世代というのは償還義務だけを負うわけでありますので、メリットというものはないわけであります。  そういう意味で、地方財政法の5条にも地方債というものの使途は5つに制限をされておると承知をしておりますけれども、まさにそういった非募債主義の財政運営が求められていく中で、実質的に今、地方の財政運営を考えたときに、本来交付税措置されるべきものが全額交付税として入ってきていない現状があろうかと思います。  ちょっとここを御説明いただきたかったんですが、時間がないので割愛させていただきますけれども、2000年度までは、私の記憶が正しければ、交付税特会借入金で借り入れたものを措置して、その償還に対して国と地方が折半をしていたという仕組みだったと思いますが、2001年度からはその制度が変更されて、いわゆるマクロベースで積み上げられた地方財政計画の歳出と歳入のギャップ部分を交付税総額として決定をし、その総額に国税5税の一定割合を充当した不足分に対して国と地方が折半すると。その地方分に関して、これは臨時財政対策債を充当するという仕組みになっているんだろうと思います。もし間違いがあれば、後で訂正してください。  そういった中で、臨時財政対策債を松浦市としても発行しておるわけでありますけれども、前年度末の見込み高で調べてみますと、松浦市は52億6,000万円強、臨財債の残がございます。地方債総額が213億円ですので、25%弱を臨財債が占めているという現状であります。  こういった臨財債の償還というのは、借入方法もですけれども、松浦市としてどういったものなのか、簡単に御説明ください。 153 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  本市におきましては、臨時財政対策債につきましては、定時償還の方法により、主に10年間、あるいは20年間で償還を行っているという状況でございます。 154 ◯ 16番(谷口一星君)  臨財債の部分というのは、当然これは本来国が措置すべき部分でありますので、元利償還金相当額は後年、財政需要額に算入されるわけでありますけれども、そういった中で定期償還をしているということであります。以前、一部自治体で問題になったのは、満期一括償還の際に本来その年度年度で措置されていた元利償還返済額分を他へ流用して積立て不足に陥っている自治体があるという指摘もあったわけですけれども、松浦市は満期一括償還じゃないという中でその臨財債の返済方針というものがどうなっているか、簡単に御説明ください。 155 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  返済方法ですかね、先ほど申しましたとおり、定時償還の方法によりまして、10年間、あるいは20年間で償還を行っているということでございます。 156 ◯ 16番(谷口一星君)  そうしますと、その年度に国から入ってきた返済相当額になる分を下回らないような返済を行っているということが、これは財政を回していくという意味では大事なのではないかということでお聞きしているので、そういう認識でよろしいということですよね。 157 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  償還財源は一般財源ということになりますが、臨時財政対策債は、議員おっしゃられるように発行した後に翌年度より20年間、地方交付税の基準財政需要額に算入されてまいります。先ほど申したように10年間、あるいは20年間で償還しているということでありますと、10年間で早く返した分については、逆に後年度はその分は余裕が出るというような状況でございまして、毎年比較しているわけではございませんけれども、松浦市の場合は単年度で入ってくる基準財政需要額に含まれる中で賄えているというふうに考えております。 158 ◯ 16番(谷口一星君)  ありがとうございます。やはり財政を安定的に運営していくという視点の中でそういった視点は大変重要だと思いますので、今後もあるときに償還に対して不足が生じるような事態がないように、計画的に行っていただきたいと思うところであります。  次に、単コロとかオーバーナイトについて簡単にお伺いしますけれども、2014年総務省の指針の中で、こういった会計処理というものは適切ではないというような指摘がなされているかと思います。特に単コロにおいては、会計年度の独立の原則からも外れるということで、速やかに解消するような指導がなされていると思いますけれども、本市においてそういった会計処理がなされていないかどうか、これは事実確認だけで結構ですので、お願いいたします。 159 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  単コロにおきましては、以前から事例はございません。  なお、オーバーナイトについてですが、過去3件の事例がございましたが、貸付け自体を終了したこと、また、長期貸付けに切り替えたことから、令和2年度から事例はなくなっております。 160 ◯ 16番(谷口一星君)  ありがとうございます。過去にあったということは承知をするわけですけれども、しかし、こういった処理というものは、財政の透明性という観点からもあまり適切ではないと思いますので、透明性の高い財政運営を行っていくという視点からも、様々な国の指針等を含めて適切な処理を行っていただきたいということを併せて申し上げます。  次に、第2次財政健全化計画についてお伺いをいたしますけれども、本計画の計画年度は平成30年で終了しております。本計画に対しての市としての達成度であったり、所見について簡単に御説明ください。 161 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  現在、予算編成を行う上では、内部資料ではございますが、次年度以降5年間の中期財政見通しを作成して、健全な財政運営を行うように努めているところでございます。  御質問の財政健全化計画の達成度合いについてでございますけれども、経常収支比率、実質公債費比率、地方債現在高、基金現在高の4つの指標をその計画の中では示しておりました。各見込みと実績の数値については申し上げませんけれども、経常収支比率につきましては、平成29年度まではおおむね見込みどおりでございましたが、平成30年度につきましては、普通交付税が大幅に減少したこと等の影響によりまして見込みを超過したところでございます。  実質公債費比率と地方債現在高につきましては、福島養源小学校、福島中学校の整備事業、消防庁舎整備事業、今福定住促進住宅整備事業等の大型事業の実施により見込みを超過しております。  一方で、基金現在高につきましては、見込みよりも大きく増加しております。これは財政調整基金を計画よりも多く積み立てることができたこと及びふるさとづくり基金の影響によるものでございます。  以上でございます。 162 ◯ 16番(谷口一星君)  時間もかなり迫っておりますので、次に行きますけれども、そういった数値も挙げていただきましたけれども、確かに経常収支比率も合併当初100%を超えるような事態もあった中で、まだまだ高いですけれども、努力をされてきた結果かと思います。  実質公債費比率に関しても、合併当初18%を超える年があって、許可団体にまでなったわけですから、そこから改善する努力をされてきたということは分かるわけでありますけれども、これでもまだまだ県内においても厳しい状況であるということは間違いないわけでございます。そうしたときに、やはりある程度、そういった財政指標に対して数値目標であったり、そういったものを取り入れていく中で、将来に対して責任を持って財政運営をしていくという視点も必要ではないかと思っております。  第2次計画は計画年度を終了して、第3次計画は現時点でつくられる見通しではないということは承知しておりますけれども、こういった計画というものをしっかりとつくっていく中で持続可能な財政運営というものを確保していく努力が必要ではないかと思いますが、第2次財政健全化計画に続く計画を策定し、その中で様々な指標の数値目標等を導入していく、そういったお考えがないかということに対して御答弁をお願いいたします。 163 ◯ 総務課長(宮原宗尚君)  先ほども若干触れましたけれども、現在、財政指標の具体的な数値目標を示した計画はございませんけれども、予算編成を通しては、財政指標の改善のための取組を毎年度行ってきている状況でございます。  具体的な方針等はここでは述べませんけれども、第1次財政健全化計画及び第2次財政健全化計画を通しまして、現在、財政指標は一定程度改善されております。経常収支比率は平成18年度の100.4%から令和2年度は91%、実質公債費比率も平成18年度17.7%から令和2年度は11.5%、財政調整基金や減債基金のほうも当時からすると大きく増加をしている。こういう状況にございますので、現時点では、第3次財政健全化計画については作成する予定はないというところでございます。実際、できればつくらなくてもよいという財政状況であることが望ましいわけでございます。  そうは言いながらも、県下全体で下のレベルにあるという御指摘もあります。そのとおりでございますので、今後の財政状況はしっかりと見極めながら、そのときに応じてしっかり検討してまいりたいと思います。 164 ◯ 16番(谷口一星君)  中期財政見通しなど庁内での資料というのは様々あるし、様々検討されているということは理解するわけですけれども、そういったものを議会含めて議論していく中で、将来像というものをしっかりと考えていく必要があるのではないか、そういう思いの中で申し上げたわけでございます。  そういったことも含めて、市長として財政健全化、また、安定的な財政の確保というものに向けての御所見を、時間もありませんので、簡単にお願いいたします。 165 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)  お答えいたします。  財政指標の具体的な数値目標は設定しておりませんけれども、常に前年度よりも財政指標が改善することを目標に予算編成に取り組んできておりまして、そう言いながらも、本市の財政状況は様々な財政指標が示すとおり厳しい状況に置かれているということは認識しております。  今後も様々な指標を注視しながら、持続可能な財政運営を行っていくよう心がけてまいりたいと考えております。(降壇)
    166 ◯ 16番(谷口一星君)  市長には大変申し訳ありませんでした。かなり簡潔に御答弁をいただいたわけですけれども、私自身、庁内でシーリングを設けるなど様々な厳しい取組をされているというのは承知をするわけであります。その中で、いかに効果的で効率的な行政運営をしていくかという視点が重要かと思いますので、引き続きそういった視点の中で取り組んでいただきたい、そのように思うわけで、これは御要望にとどめて、私の4年一区切りの最後の一般質問を終わらせていただきたいと存じます。ありがとうございました。    (谷口議員 一般質問席 降壇) 167 ◯ 議長(久枝邦彦君)  以上をもちまして谷口議員の一般質問を終結いたします。  以上で本日の日程を終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。       午後3時25分 散会 ───────── ◇ ───────── この会議録の全ての著作権は松浦市議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (C) MATSUURA CITY ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....